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| 画像解説 = |
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| 監督 = [[ロバート・ゼメキス]] |
| 監督 = [[ロバート・ゼメキス]] |
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| 脚本 = ロバート・ゼメキス<br />ボブ・ゲイル |
| 脚本 = ロバート・ゼメキス<br />ボブ・ゲイル |
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| 出演者 = [[マイケル・J・フォックス]]<br />[[クリストファー・ロイド]] |
| 出演者 = [[マイケル・J・フォックス]]<br />[[クリストファー・ロイド]] |
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| 音楽 = [[アラン・シルヴェストリ]] |
| 音楽 = [[アラン・シルヴェストリ]] |
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+ | | 主題歌 = |
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| 撮影 = [[ディーン・カンディ]] |
| 撮影 = [[ディーン・カンディ]] |
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| 編集 = [[アーサー・シュミット]] |
| 編集 = [[アーサー・シュミット]] |
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+ | | 製作会社 = [[アンブリン・エンターテインメント]] |
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− | | 配給 = {{flagicon|USA}} [[ユニバーサル・ピクチャーズ|ユニバーサル映画]]<br />{{flagicon| |
+ | | 配給 = {{flagicon|USA}} [[ユニバーサル・ピクチャーズ|ユニバーサル映画]]<br />{{flagicon|JPN}} [[ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ|UIP]] |
− | | 公開 = [[1989年]][[11月22日]] {{flagicon| |
+ | | 公開 = {{flagicon|USA}} [[1989年]][[11月22日]]<br />{{flagicon|JPN}} [[1989年]][[12月9日]] |
| 上映時間 = 108分 |
| 上映時間 = 108分 |
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| 製作国 = {{USA}} |
| 製作国 = {{USA}} |
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| 言語 = [[英語]] |
| 言語 = [[英語]] |
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− | | 製作費 = $40,000,000<ref name="boxofficemojo">{{Cite web|url=http://www.boxofficemojo.com/movies/?id=backtothefuture2.htm|title=Back to the Future Part II (1989)|publisher=[[:en:Box Office Mojo|Box Office Mojo]]|language=英語|accessdate= |
+ | | 製作費 = $40,000,000<ref name="boxofficemojo">{{Cite web|url=http://www.boxofficemojo.com/movies/?id=backtothefuture2.htm|title=Back to the Future Part II (1989)|publisher=[[:en:Box Office Mojo|Box Office Mojo]]|language=英語 |accessdate=2010-04-11 }}</ref> |
− | | 興行収入 = {{flagicon|World}} $331,950,002<ref name="boxofficemojo"/><br />{{flagicon|USA}} $118,450,002<ref name="boxofficemojo"/><br />{{flagicon|JPN}} |
+ | | 興行収入 = {{flagicon|World}} $331,950,002<ref name="boxofficemojo"/><br />{{flagicon|USA}} $118,450,002<ref name="boxofficemojo"/><br />{{flagicon|JPN}} 95億円<ref>{{cite web|url=http://www.kogyotsushin.com/archives/alltime/|accessdate=2016-05-07|title=歴代ランキング - CINEMAランキング通信|date=2016-03-28}}</ref> |
+ | | 配給収入 = {{flagicon|JPN}} 55億3000万円<ref name=eiren>{{Cite web|url=http://www.eiren.org/toukei/1990.html|title=日本映画産業統計 過去配給収入上位作品 (配給収入10億円以上番組) 1990年(1月~12月)|publisher=社団法人日本映画製作者連盟 |accessdate=2010-04-11 }}</ref> |
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| 前作 = [[バック・トゥ・ザ・フューチャー]] |
| 前作 = [[バック・トゥ・ザ・フューチャー]] |
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| 次作 = [[バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3]] |
| 次作 = [[バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3]] |
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− | | allcinema_id = 18116 |
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− | 『'''バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2'''』( |
+ | 『'''バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2'''』(''Back to the Future Part II'')は[[1989年の映画|1989年]]の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ映画]]で、映画『[[バック・トゥ・ザ・フューチャー]]』の続編。[[バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ|『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ]]3部作の2番目にあたる。[[SF映画]]。監督は[[ロバート・ゼメキス]]。 |
− | シリーズの2作目と3作目は同時に製作され、6ヶ月間の間を空けて公開され |
+ | シリーズの2作目と3作目は同時に製作され、6ヶ月間の間を空けて公開された。 |
== あらすじ == |
== あらすじ == |
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− | 1955年から1985年に帰還したマーティ・マクフライ |
+ | 1955年から1985年に帰還したマーティ・マクフライの目の前に、突然エメット・ブラウン博士(通称ドク)が[[デロリアン (タイムマシン)|デロリアン]]で現れた。未来においてマーティの息子がトラブルを起こすことが判明したという。それを回避するため、マーティとドクは彼のガールフレンド、ジェニファー共々30年後(=[[2015年]][[10月21日]])の未来にタイムトラベルするが、デロリアンが空中に炎の軌跡を残して消える瞬間を、ビフ・タネンが目撃していた。 |
− | 2015年に着いたマーティは、自分の息子(マーティ・マクフライJr.)がビフの孫であるグリフの言いなりになった挙句 |
+ | 2015年に着いたマーティは、将来的にジェニファーと結婚することと、彼女と自分の息子(マーティ・マクフライJr.)がビフの孫であるグリフの言いなりになった挙句に窃盗容疑で捕まり、マクフライ家の家族崩壊を引き起こしてしまうことを知る。ドクの作戦でマーティは息子本人になりすまし、グリフからの命令を断った。店内で喧嘩になり、ホバー・ボードによる追跡劇に発展するが何とか逃げ切り、マーティは息子が起こすはずだったトラブルをどうにか未然に防ぐことができた。未来からの帰りがけに、マーティは骨董品屋で[[1950年]]〜[[2000年]]のスポーツの試合結果が書かれた年鑑を買うがドクに見つかり「お金儲けのためにタイムマシンを発明したわけじゃないんだ」と叱られてゴミ箱に投棄される。それを見ていたビフ・タネン老人がゴミ箱からスポーツ年鑑を回収。さらに夜、マーティが油断している隙を突いてデロリアンを盗み、[[1955年]]にタイムトラベルして高校時代の若き日の自分に年鑑を手渡し、デロリアンを元の位置に戻す。 |
+ | マーティたちは何も気づかずデロリアンで[[1985年]]の夜に戻ったが、マーティの家であるはずの場所には別の家庭が住んでおり、窓から家へ入ると不審者扱いされて叩き出されてしまう。年鑑によってビフはスポーツ賭博で大金持ちになり、辺り一帯を牛耳る大地主になっていた。そればかりでなく、マーティの父ジョージは[[1973年]]にビフによって殺害され、母のロレインはビフと再婚させられていた。さらに、ドクは精神異常者として[[精神科|精神病院]]に入院させられているなど、二人にとって最悪の状況になっていた。全ての原因があの年鑑にあると気づいたマーティは、ビフの事業を記念する娯楽施設「娯楽のパラダイス」に行き、ビフの部屋で年鑑を手に入れた経緯を聞き出す。危うく射殺されるところだったが、ドクの助けもあって何とか危機を脱したマーティは、ビフが年鑑を1955年11月12日に手に入れたことを掴んでいた。その日は折しも、マーティが時計台の落雷を利用して1985年に戻った日であった。自分達の未来を取り戻すため、ドクとマーティは再び1955年と旅立つ。 |
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− | 未来からの帰りがけに、マーティは骨董品屋で[[1950年]]~[[2000年]]のスポーツの試合結果が書かれた年鑑を買うがドクに見つかり、「歴史を安易に変えうる物を買うな」とゴミ箱に投棄される。それを見ていた悪人のビフ・タネン老人がゴミ箱からスポーツ年鑑を回収。さらに隙を突いてデロリアンを盗み取って[[1955年]]にタイムトラベルし、高校生時代のビフ本人に手渡す。 |
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+ | 1955年に戻ったマーティはドクと別行動をとり、若き日のビフが2015年のビフ老人と接触するのを目撃し、ビフの車に乗り込む。ビフ老人から年鑑を受け取った若き日のビフはそのままダンスパーティーに向かい、マーティは年鑑を取り戻そうとするが邪魔が入って思うようにはいかなかった。ビフは年鑑を肌身離さず持ち歩いていたが、ストリックランドに見付かり取り上げられてしまう。マーティはストリックランドの部屋に忍び込み年鑑を手に入れるが、それはカバーを替えた別の雑誌だった。マーティはビフがジョージに殴られて気絶した場所に戻り年鑑を手に入れるが、ビフの仲間に見付かりパーティー会場に逃げ込む。ビフの仲間たちはステージで演奏する過去のマーティを見付け叩き出そうとするが、未来が変わることを阻止しようとする現在のマーティに倒される。 |
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− | マーティたちは何も気づかずデロリアンで[[1985年]]に戻るが、年鑑によってビフはスポーツ賭博で大金持ちになり、マーティの父ジョージは[[1973年]]にビフに殺害され、母のロレインはビフと再婚させられるなど、二人にとって最悪の状況になっていた。 |
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+ | マーティは屋上で待機するドクの元に向かおうとするが、そこをビフに襲われ年鑑を奪われてしまう。会場を後にしたビフを追うため、マーティはドクと合流してデロリアンでビフを追跡する。マーティはホバー・ボードに乗り換えてビフの車に接近して年鑑を奪い返すことに成功し、年鑑を焼却する。年鑑が消えたことにより未来は変わり、マーティは元通りになった未来に帰ろうとデロリアンに乗ろうとするが、デロリアンが落雷の衝撃でドクを乗せたまま消えてしまう。途方に暮れるマーティの元に、郵便局の男が現れ手紙を渡す。それはドクがマーティ宛てに書いた手紙であり、ドクは落雷の影響で[[1885年]]に飛ばされていた。マーティは未来に戻るため、1955年のドクに助けを求める。 |
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− | 全ての原因があの年鑑にあると気づいたマーティはビフが年鑑を手に入れた経緯を突き止める。自分達の未来を取り戻すため、ドクとマーティはビフが年鑑を手に入れた1955年へと旅立つ。 |
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− | *SFX:[[ILM]] |
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== キャスト == |
== キャスト == |
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{{Main|バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの登場人物}} |
{{Main|バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの登場人物}} |
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− | {| class="wikitable" style=" |
+ | {| class="wikitable" style="text-align:center" |
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! rowspan="2" | 役名 |
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! rowspan="2" | 俳優 |
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− | |-style="line-height:1.25em" |
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− | ! ソフト版 || {{Nowrap|テレビ朝日版}}<!-- 列 1 はセル 声優 に塞がれている --> |
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+ | ! ソフト版 !! [[テレビ朝日]]版 |
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− | | マーティ・マクフライ (Marty McFly)<br />{{Nowrap|マーティ・マクフライJr. (Marty McFly Junior)}}<br />マーリーン・マクフライ (Marlene McFly) |
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− | | ビフ・タネン (Biff Tannen)<br />グリフ・タネン (Griff Tannen) || [[トーマス・F・ウィルソン]] || [[谷口節]] || [[玄田哲章]] |
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+ | | ビフ・タネン (Biff Tannen) |
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− | | ジョージ・マクフライ (George McFly) || {{仮リンク|ジェフリー・ウェイスマン|en|Jeffrey Weissman}} |
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+ | | rowspan="2" |[[トーマス・F・ウィルソン]] |
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− | [[クリスピン・グローヴァー]]<ref>第1作の流用シーン</ref> |
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+ | | グリフ・タネン (Griff Tannen) |
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− | | ジェラルド・ストリックランド {{Nowrap|(Mr. Gerald Strickland)}} || [[ジェームズ・トールカン]] || [[大木民夫]] || [[宮内幸平]] |
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+ | | ジョージ・マクフライ (George McFly) || [[クリスピン・グローヴァー]] || [[富山敬]] || [[古川登志夫]] |
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+ | | ジェラルド・ストリックランド (Mr. Gerald Strickland) || [[ジェームズ・トールカン]] || [[大木民夫]] || [[池田勝]] |
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+ | | ゴールディー・ウィルソン3世 {{Nowrap|(Goldie Wilson III)}} || [[ドナルド・フュリラブ]] || [[小室正幸]] || [[池水通洋]] |
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+ | | ニードルス (Douglas J Needles) || [[フリー (ミュージシャン)|フリー]] || [[梶哲也]] || [[沢木郁也]] |
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+ | | データ (Data) || [[リッキー・ディーン・ローガン]] || [[徳丸完]] || [[荒川太朗]] |
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+ | | スパイク (Spike) || [[ダーリーン・ヴォーゲル]] || [[佐藤ユリ]] || [[達依久子]] |
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+ | | ホワイティ (Whitey) || [[ジェイソン・スコット・リー]] || [[山下啓介]] || [[喜多川拓郎]] |
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+ | | テリー (Terry) || [[チャールズ・フライシャー]] || [[秋元羊介]] || [[作間功]] |
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+ | | イトー・フジツー (Ito T Fujitsu) || [[ジム・イシダ|ジェームズ・イシダ]] || [[稲葉実]] || [[藤本譲]] |
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+ | | スキンヘッド (Skinhead) || [[J・J・コーエン]] || [[二又一成]] || [[星野充昭]] |
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+ | | マッチ (Match) || [[ビリー・ゼイン]] || [[小野健一]] || [[中村章吾]] |
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+ | | ビデオゲームの少年#1 || [[イライジャ・ウッド]] || [[真柴摩利]] || [[松本梨香]] |
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| ビデオゲームの少年#2 || [[ジョン・ソーントン]] || [[大谷育江]] || [[亀井芳子]] |
| ビデオゲームの少年#2 || [[ジョン・ソーントン]] || [[大谷育江]] || [[亀井芳子]] |
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+ | | サム・マクフライ (Sam McFly) || [[マーク・マクルーア]] || [[屋良有作]] || [[幹本雄之]] |
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+ | | 謎の一家(父) || [[アル・ホワイト]] || [[峰恵研]] || [[松尾銀三]] |
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+ | | 謎の一家(息子) || [[ショーン・ハンター]] || [[横尾まり]] || [[竹口安芸子]] |
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+ | | ウェスタン・ユニオンの男 || [[ジョー・フラハティ]] || [[納谷六朗]] || [[筈見純]] |
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+ | | ビフ・タネン博物館のナレーター || [[ニール・ロス]] || [[西村晃]] || [[近藤隆]] |
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− | *吹き替えのソフト版はビデオ・LDおよびDVDに収録 |
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+ | * ソフト版日本語吹替 - VHS・LD・DVD・BDに収録。 |
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+ | : 演出 - 伊達康将、翻訳 - 島伸三、調整 - 小野敦志、担当 - 岩渕昇(東北新社)、制作 - [[東北新社]] |
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+ | * テレビ朝日版日本語吹替 - 初回放送1992年10月4日『[[日曜洋画劇場]]』。 |
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+ | : 演出 - [[左近允洋]]、翻訳 - たかしまちせこ、選曲 - 猪飼和彦、効果 - PAG、調整 - 飯塚秀保、プロデューサー - 圓井一夫、解説 - [[淀川長治]]、制作 - [[グロービジョン]] |
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+ | * 2010年にソフト版とテレビ朝日版の吹き替えを収録したBlu-ray Discが発売された。 |
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+ | * SFX:[[インダストリアル・ライト&マジック|ILM]] |
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− | *2015年のレトロ喫茶「Cafe [[1980年代|80's]]」で[[テレビゲーム|ビデオゲーム]]をしようとしている画面手前の少年は、当時6歳の[[イライジャ・ウッド]]である。また、そのビデオゲームは日本製の『[[光線銃シリーズ|ワイルドガンマン]]』である。『ワイルドガンマン』は日本ではマイナーゲームの位置にある作品であるが、アメリカでは[[Nintendo Entertainment System]]本体に一部同梱される形で1985年に発売され、広く人気を博した。また、この「Cafe 80's」のシーンで使用されている楽曲は[[1983年]]に[[マイケル・ジャクソン]]が発表した『[[今夜はビート・イット]]』で、彼も店内のビデオモニターの中にウェイターとして登場している(ただし演じているのは本人ではなく、そっくりさんである)。 |
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+ | == 作品解説 == |
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− | *マーティが使ったピンクのホバーボードはよく見ると[[マテル]]の製品であることが確認できる。監督が「ホバーボードは実在するが、おもちゃ会社が規制している」とインタビューでジョークを言ったため、マテル社にホバーボードの販売を促す手紙が子供たちから殺到した。 |
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⚫ | パート2とパート3は元々一本の映画として企画され、当初は「パラドックス」という3時間半の大作になる予定だったが、上映時間の都合のため配給会社側から短くカットするよう要求された。しかし制作側は、上映時間短縮のためだけにアイディアを削ることはできないとし、結局2本の映画に分けた経緯がある。撮影時の仮タイトルはパート2は「PARADOX」、パート3は「THREE」であった。パート2は話が途中で終わってしまう物語であったため、一部の観客からは不満の声も上がったが、ロバート・ゼメキスはこの事について「[[ハン・ソロ]]が解凍されるまで3年かかったことに比べたら、6ヶ月なんて大したことないよ」と述べていた。 |
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− | *マーティとグリフ達が空中戦をしている時に降りてきた車は着陸禁止の所に着陸している。 |
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− | *マーティが、[[シカゴ・カブス|カブス]]の2015年[[ワールドシリーズ]]の相手が1985年当時には存在しない「マイアミ」であることに驚いているが、実際に1993年、マイアミに[[フロリダ・マーリンズ]]という球団ができ、2012年にマイアミ・マーリンズに改称が決まり、一部現実となっている(カブスとリーグが同じため、現状のリーグ制度ではワールドシリーズはこの2球団で開催されない)。 |
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+ | === 配役 === |
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− | *1985年Aでマーティが誤って入った家(本当はマーティの家)の中にはマイケル・ジャクソンの[[ポスター]]がある。 |
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⚫ | パート1でジョージ・マクフライ役を演じた[[クリスピン・グローヴァー]]は、本作では「他の役に挑戦したい」という理由から「役を引き受けるつもりはない」と断ったらしい。その一方で出演料の折り合いが付かなかったために降板したともされている。クリスピンはデタラメであると語っているが真相は不明<ref>ボブ・ゲイルの解説によると、クリスピン・グローヴァーがパート2の出演交渉で、マイケル・J・フォックスの2倍のギャラを要求したため、話にならなかったという。一方、クリスピン・グローヴァーは、後年のインタビュー[http://www.sliceofscifi.com/2010/03/19/glover-says-why-he-was-left-out-of-back-to-the-future-sequels/]において、「ボブ・ゲイルの話は全くのデタラメ。自分は他のメインキャストの半額以下のオファーしか受けず、悔しい思いをした」と語っている。DVDのインタビューでは「出演する気がないと返事が来た」とゲイルは語っている。</ref>。そこで、パート2では、時空の歪みが生んだもう一つの1985年、通称1985年A(Alternate 1985)において、ジョージは死亡しているという設定になった。パート2とパート3では、ジョージ役を背格好が酷似した{{仮リンク|ジェフリー・ウェイスマン|en|Jeffrey Weissman}}が演じており、老人となった2015年のジョージ以外は顔が目立たないように撮影されている。パート2の冒頭のロレインと一緒に、マーティとジェニファーをドア越しに見るシーンと、1955年のシーン(ジョージの顔がはっきり写っているシーン)はパート1の映像を利用し、新聞の顔写真にもクリスピンの写真を用いているが、この件に関してクリスピン・グローヴァーの許可を一切取っていなかったとしてゼメキスとスピルバーグを相手取って訴訟を起こした。結局、示談の末、クリスピン・グローヴァーの要求が認められることとなり、俳優組合にも新しい協約が設けられることとなった。 |
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− | *[[1990年代]]に[[コスモ石油]]のCMで、本作のデロリアンと同じくタイヤが可変して飛行するタンクローリーがスタンドまでガソリンを運ぶという内容のCMが、短期間だったが放送されたことがある。 |
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+ | === 特撮 === |
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+ | 当時、最新合成技術であったビスタ・グライド・システムが使用されている。モーションコントロール・カメラでカメラの動きを完全制御し、小道具はすべてセットに固定し、同じ俳優を別位置で撮影し、フィルムの境界をぼかしながらつなげる技術である。このビスタ・グライド・カメラのお陰で従来のカメラを固定したままという制約から解放されている。合成の制約上、合成相手に触れたり、物を受け渡したり、フィルムAからフィルムBに移動することはできない。 |
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+ | |||
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+ | |||
+ | == 2015年 == |
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+ | * 2015年が『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で描かれた未来の年で、前作『[[バック・トゥ・ザ・フューチャー]]』から数えて30周年記念という記念イヤーでもある事から、[[バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ]]に関連したイベントや映像が公開された。 |
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+ | ** トヨタUSAは、2015年10月21日にバック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの主演キャスト2名を起用した[[トヨタ・MIRAI]]のCMの映像公開をしている[http://response.jp/article/2015/10/24/262693.html]。 |
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+ | ** 2015年10月21日 (劇中でマーティとドクがタイムトラベルをした日)、『[[ジミー・キンメル・ライブ!]]』のコーナーに[[マイケル・J・フォックス]]がマーティ、[[クリストファー・ロイド]]がドクに扮しデロリアンに乗って登場。映画と実際の2015年の様々な違いに驚くというショーを行った。 |
||
+ | ** 2015年10月22日、『[[USAトゥデイ]]』は劇中に登場するマーティJr.逮捕の記事を載せた「ヒル・バレー版」の新聞を4.95ドルで実際に発行した。 |
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+ | * 現実の2015年において、冒頭のドクが使っていた時計による天気予報の受信など、いくつか実現したものもある。 |
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+ | |||
+ | === 劇中の2015年 === |
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+ | ; [[レーザーディスク|LD (レーザーディスク)]] |
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+ | : デロリアンが2015年のヒル・バレーに到着した時、路地裏に停めてジェニファーを介護しているシーンで、大量にスクラップされ山積みとなっているのが見られるが、現実においてはLD自体、既に2000年初頭に姿を消し、より高性能な[[DVD]]や[[Blu-ray Disc]]、[[ネット配信]]の[[ビデオ・オン・デマンド]]が広く普及している。 |
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+ | ; 飛行する車 |
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+ | : 劇中の2015年では自動車が飛行する技術が存在し、デロリアンもこの改造を受けている。 |
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⚫ | |||
+ | ; 『[[ジョーズ]]19』 |
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⚫ | |||
+ | : 2015年10月、ユニバーサル・ピクチャーズ・ホーム・エンターテインメントは、『ジョーズ19』のトレーラー映像を[[YouTube]]で公開した。 |
||
+ | ; [[ロジャー・ラビット]] |
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⚫ | |||
+ | ; 日本製の『[[光線銃シリーズ|ワイルドガンマン]]』 |
||
+ | : 「Cafe [[1980年代|80's]]」にあるテレビゲームとして登場。『ワイルドガンマン』は日本ではマイナーゲームの位置にある作品であるが、アメリカでは[[Nintendo Entertainment System]]本体に一部同梱される形で1985年に発売され、広く人気を博した。なお、実際の2015年では稼動媒体自体が稀少となっているが、米国では2015年より[[バーチャルコンソール]]での再発売が行われている。 |
||
+ | ; 「Cafe [[1980年代|80's]]」 |
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+ | : [[1980年代]]を模したカフェ喫茶。 |
||
+ | : この「Cafe 80's」のシーンで使用されている楽曲は[[1983年]]に[[マイケル・ジャクソン]]が発表した『[[今夜はビート・イット]]』で、彼も店内のビデオモニターの中にウェイターとして登場している(ただし演じているのは本人ではなく、そっくりさんである)。なお、マイケル・ジャクソンは現実には2009年に死去した為、生きて2015年を迎えることは叶わなかった。 |
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⚫ | |||
+ | ; [[ホバーボード]] |
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+ | : マーティが使ったピンクのホバーボードはよく見ると[[マテル]]の製品であることが確認できる。監督がテレビ向けのインタビューで「ホバーボードは実在するが、危険なのでメーカーが規制している。我々はうまくそれを入手できたんだ」と答え、実はこれはジョークだったのだが、それを信じた世界中の子供達から、マテル社にホバーボードの販売を促す手紙が殺到してしまった。2012年に、マテルは劇中同様のホバーボードのプロップレプリカを発売している。実働するホバーボードとしては、風を地面に吹き付けて浮遊するタイプのものは以前からあったが、長距離を安定して飛行するには装置が大掛かりでスケートボードのようなコンパクトな形のものは存在しなかった。[[リニアモーターカー]]と同様の原理で[[超電導]]磁石を使ったより実際のスケートボードの形に近いホバーボードとして、2011年にフランスの[[:en:Paris Diderot University|Paris Diderot University]]のチームがMag Surfを試作した。これは映画内のホバーボードよりもやや分厚く、金属板の上でしか動作しないが、直線の金属板の上を浮上しながら進むことができた<ref>[http://www.univ-paris-diderot.fr/Mediatheque/spip.php?article237 Magsurf]</ref>。2015年には、より映画の形に近いホバーボードが試作され、[[レクサス]]のCMに登場した。こちらも同じく超電導磁石が入ったボードが金属の表面を浮上するという原理であったが、大企業が自社の製品の宣伝用に作ったものであるため、セットはより金がかかった本格的なものになっている。金属板が埋め込まれたスケートパーク内をロンドンのプロのスケートボーダーがこのボードを使って駆け回るというもので、浅い水上を走行したり車の上をジャンプしたりとかなり映画の世界に近づいている<ref>[http://ridesupboards.com/hoverboard-lexus-slide/ LEXUS SLIDE]</ref>。<!--こちらは一部で劇中以上の性能を発揮し、映画では不可能だった水上飛行が可能であった。(コメントアウト注:レクサスのものは金属板の上に作った浅いプール上を、勢いをつけた上で短い距離を走行しているだけで、映画の方が人が泳げるほど深い池の上をより長距離・長時間飛行しているので、映画よりも高い性能とは言えない。)--> |
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+ | ; ナイキのシューズ |
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+ | : 2015年でマーティが履いていた[[ナイキ]]のシューズは、2011年にナイキ自身によって公式に忠実なレプリカとして発表され、オークションサイトeBayで1500足がチャリティ販売された<ref>[http://japanese.engadget.com/2011/09/08/mag-1500-j/ 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のナイキ MAG発売、1500足限定でチャリティオークション]</ref>。ただし、ナイキは2009年に[http://japanese.engadget.com/2010/08/26/great-scott/ 「自動靴ひも調整システム」についての特許を出願]していたものの、この時点では形状の再現のみで実際に自動で紐が締まることはなかった。その後2015年10月21日に劇中のように自動で紐が締まる技術「Power Lace」を搭載したモデルが正式発表され、2016年春にオークション形式で販売される運びとなった<ref>http://news.nike.com/news/nike-mag-2015</ref>。どちらも収益はすべてマーティ役を演じた[[マイケル・J・フォックス]]が設立した「[[:en:The Michael J. Fox Foundation|マイケル・J・フォックス パーキンソン病リサーチ財団]]」へ寄付される。 |
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+ | ; ワールドシリーズ |
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+ | : マーティが「[[シカゴ・カブス]]が[[フロリダ州]][[マイアミ]]の球団を[[スウィープ]]で下して[[2015年のワールドシリーズ]]を制覇」というニュースを目にして驚く場面がある。これは、カブスが85年当時弱小チームであった([[リグレー・フィールド#山羊の呪い|ヤギの呪い]]を参照)、という点と「マイアミに野球チームが出来た」という二重の驚きということである。劇中でカブスがスウィープ優勝を決めたとされる2015年10月21日、奇しくも現実のカブスは[[ニューヨーク・メッツ]]との[[リーグチャンピオンシップシリーズ|リーグ優勝決定戦]]で4連敗でのスウィープ敗退を喫し、映画通りに優勝とはいかなかった<ref>Michael Zennie, "[http://www.people.com/article/cubs-swept-world-series-back-future-day Chicago Cubs Swept Out of Playoffs on the Day They Were Predicted to Win World Series in ''Back to the Future'']," ''[[ピープル (雑誌)|People.com]]'', October 22, 2015. 2015年10月22日閲覧。</ref>。ただ、1985年当時には存在しなかったマイアミの球団が、1993年にフロリダ・マーリンズ(現在の[[マイアミ・マーリンズ]])として創設されたため、このニュースは一部が現実となっている。カブスとマーリンズは同じ[[ナショナルリーグ]]に所属しているため、[[ワールドシリーズ]]で対戦することはない。カブスのワールドシリーズ制覇は、映画の「予言」より一年遅れた[[2016年のワールドシリーズ|2016年]]に現実のものとなった(相手は[[クリーブランド・インディアンス]])。 |
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== DVD == |
== DVD == |
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2002年に初発売された3部作セットのDVD(バック・トゥ・ザ・フューチャー トリロジーBOXセット)およびその再発版も含め、それ以降単品として販売されていたものは、劇場版・LDワイドスクリーン版とは画面に写る範囲(画角)が異なっている(ビデオやテレビ放送をふまえて、画面比4:3のテレビサイズで撮影し、公開時に画面上下をマスキングして横長の画面で上映するという方式をとっているため、撮影されていてもワイド版では見えなくなる部分がある)。そのため劇場版・LD版と比べて上にあがってしまっていたり、拡大されていたりする場面があった。初発売後に指摘・批判がなされ、希望者には郵送でオリジナルの画角のものと交換が行われている<ref>http://www.disc-support.com/bttf/bttf_faq.html#08</ref>。なお、その他のボックスセットおよび現在発売されている単品(品番UNPD-37604)は、既にオリジナルの画角に修正されたものが収録されている。 |
2002年に初発売された3部作セットのDVD(バック・トゥ・ザ・フューチャー トリロジーBOXセット)およびその再発版も含め、それ以降単品として販売されていたものは、劇場版・LDワイドスクリーン版とは画面に写る範囲(画角)が異なっている(ビデオやテレビ放送をふまえて、画面比4:3のテレビサイズで撮影し、公開時に画面上下をマスキングして横長の画面で上映するという方式をとっているため、撮影されていてもワイド版では見えなくなる部分がある)。そのため劇場版・LD版と比べて上にあがってしまっていたり、拡大されていたりする場面があった。初発売後に指摘・批判がなされ、希望者には郵送でオリジナルの画角のものと交換が行われている<ref>http://www.disc-support.com/bttf/bttf_faq.html#08</ref>。なお、その他のボックスセットおよび現在発売されている単品(品番UNPD-37604)は、既にオリジナルの画角に修正されたものが収録されている。 |
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{{see also|バック・トゥ・ザ・フューチャー#DVD-BOX}} |
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+ | * 2015年のレトロ喫茶「Cafe [[1980年代|80's]]」で[[テレビゲーム|ビデオゲーム]]をしようとしている画面手前の少年は、当時6歳の[[イライジャ・ウッド]]。 |
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⚫ | * ニードルスとの会話の直後に画面に登場する2015年のマーティの上司(映画内のテレビ字幕では“Occupation Supervisor”、つまり業務上の上司)<!--(社長という設定もある)-->の名前はイトウ・T・フジツウ(Fujitu, Ito T)。イトウが名、フジツウが姓で、妻が Siva という人物、子供がなく[[タイ料理]]好きで[[メキシコ]]・[[ビール]]が嫌い、会社を信条としていることが字幕から読み取れる。マーティは彼に対して「フジツウサン、コニチワー」と挨拶している。なおこれが実在の日本の会社[[富士通]]と関係しているのかは定かではないが、その後の[[1993年]]2月に富士通は、新発売のホビー用の低価格帯PCに「[[FM TOWNS マーティー]]」との名を付け発売している。 |
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+ | * マーティ達が2015年から1985年Aに戻る直前、タイムサーキットの出発時間が「NOV 12 1955 6:38(1955年11月12日午後6時38分)」と表示されており、デロリアンに乗った老ビフが1955年に向かった伏線になっている。 |
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+ | [[File:Biffs 46 Ford.jpg|thumb|200px|1946年型フォード]] |
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− | [[fi:Paluu tulevaisuuteen II]] |
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− | [[fr:Retour vers le futur 2]] |
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− | [[it:Ritorno al futuro - Parte II]] |
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− | [[no:Tilbake til fremtiden II]] |
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− | [[pl:Powrót do przyszłości II]] |
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− | [[pt:Back to the Future II]] |
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− | [[ru:Назад в будущее 2]] |
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− | [[sr:Povratak u budućnost II deo]] |
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− | [[sv:Tillbaka till framtiden del II]] |
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− | [[th:เจาะเวลาหาอดีต ภาค 2]] |
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− | [[tr:Geleceğe Dönüş II]] |
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− | [[zh:回到未來II]] |
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[[Category:映画作品]] |
[[Category:映画作品]] |
2019年7月8日 (月) 08:58時点における最新版
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2 | |
---|---|
Back to the Future Part II | |
監督 | ロバート・ゼメキス |
脚本 |
ロバート・ゼメキス ボブ・ゲイル |
製作総指揮 |
スティーヴン・スピルバーグ フランク・マーシャル キャスリーン・ケネディ |
出演者 |
マイケル・J・フォックス クリストファー・ロイド |
音楽 | アラン・シルヴェストリ |
撮影 | ディーン・カンディ |
編集 | アーサー・シュミット |
製作会社 | アンブリン・エンターテインメント |
配給 |
ユニバーサル映画 UIP |
公開 |
1989年11月22日 1989年12月9日 |
上映時間 | 108分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $40,000,000[1] |
興行収入 |
[[image:テンプレート:Country flag alias World|border|25x20px|テンプレート:Country alias Worldの旗]] $331,950,002[1] $118,450,002[1] 95億円[2] |
前作 | バック・トゥ・ザ・フューチャー |
次作 | バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3 |
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(Back to the Future Part II)は1989年のアメリカ映画で、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の続編。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ3部作の2番目にあたる。SF映画。監督はロバート・ゼメキス。
シリーズの2作目と3作目は同時に製作され、6ヶ月間の間を空けて公開された。
あらすじ[]
1955年から1985年に帰還したマーティ・マクフライの目の前に、突然エメット・ブラウン博士(通称ドク)がデロリアンで現れた。未来においてマーティの息子がトラブルを起こすことが判明したという。それを回避するため、マーティとドクは彼のガールフレンド、ジェニファー共々30年後(=2015年10月21日)の未来にタイムトラベルするが、デロリアンが空中に炎の軌跡を残して消える瞬間を、ビフ・タネンが目撃していた。
2015年に着いたマーティは、将来的にジェニファーと結婚することと、彼女と自分の息子(マーティ・マクフライJr.)がビフの孫であるグリフの言いなりになった挙句に窃盗容疑で捕まり、マクフライ家の家族崩壊を引き起こしてしまうことを知る。ドクの作戦でマーティは息子本人になりすまし、グリフからの命令を断った。店内で喧嘩になり、ホバー・ボードによる追跡劇に発展するが何とか逃げ切り、マーティは息子が起こすはずだったトラブルをどうにか未然に防ぐことができた。未来からの帰りがけに、マーティは骨董品屋で1950年〜2000年のスポーツの試合結果が書かれた年鑑を買うがドクに見つかり「お金儲けのためにタイムマシンを発明したわけじゃないんだ」と叱られてゴミ箱に投棄される。それを見ていたビフ・タネン老人がゴミ箱からスポーツ年鑑を回収。さらに夜、マーティが油断している隙を突いてデロリアンを盗み、1955年にタイムトラベルして高校時代の若き日の自分に年鑑を手渡し、デロリアンを元の位置に戻す。
マーティたちは何も気づかずデロリアンで1985年の夜に戻ったが、マーティの家であるはずの場所には別の家庭が住んでおり、窓から家へ入ると不審者扱いされて叩き出されてしまう。年鑑によってビフはスポーツ賭博で大金持ちになり、辺り一帯を牛耳る大地主になっていた。そればかりでなく、マーティの父ジョージは1973年にビフによって殺害され、母のロレインはビフと再婚させられていた。さらに、ドクは精神異常者として精神病院に入院させられているなど、二人にとって最悪の状況になっていた。全ての原因があの年鑑にあると気づいたマーティは、ビフの事業を記念する娯楽施設「娯楽のパラダイス」に行き、ビフの部屋で年鑑を手に入れた経緯を聞き出す。危うく射殺されるところだったが、ドクの助けもあって何とか危機を脱したマーティは、ビフが年鑑を1955年11月12日に手に入れたことを掴んでいた。その日は折しも、マーティが時計台の落雷を利用して1985年に戻った日であった。自分達の未来を取り戻すため、ドクとマーティは再び1955年と旅立つ。
1955年に戻ったマーティはドクと別行動をとり、若き日のビフが2015年のビフ老人と接触するのを目撃し、ビフの車に乗り込む。ビフ老人から年鑑を受け取った若き日のビフはそのままダンスパーティーに向かい、マーティは年鑑を取り戻そうとするが邪魔が入って思うようにはいかなかった。ビフは年鑑を肌身離さず持ち歩いていたが、ストリックランドに見付かり取り上げられてしまう。マーティはストリックランドの部屋に忍び込み年鑑を手に入れるが、それはカバーを替えた別の雑誌だった。マーティはビフがジョージに殴られて気絶した場所に戻り年鑑を手に入れるが、ビフの仲間に見付かりパーティー会場に逃げ込む。ビフの仲間たちはステージで演奏する過去のマーティを見付け叩き出そうとするが、未来が変わることを阻止しようとする現在のマーティに倒される。
マーティは屋上で待機するドクの元に向かおうとするが、そこをビフに襲われ年鑑を奪われてしまう。会場を後にしたビフを追うため、マーティはドクと合流してデロリアンでビフを追跡する。マーティはホバー・ボードに乗り換えてビフの車に接近して年鑑を奪い返すことに成功し、年鑑を焼却する。年鑑が消えたことにより未来は変わり、マーティは元通りになった未来に帰ろうとデロリアンに乗ろうとするが、デロリアンが落雷の衝撃でドクを乗せたまま消えてしまう。途方に暮れるマーティの元に、郵便局の男が現れ手紙を渡す。それはドクがマーティ宛てに書いた手紙であり、ドクは落雷の影響で1885年に飛ばされていた。マーティは未来に戻るため、1955年のドクに助けを求める。
キャスト[]
詳細はバック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの登場人物を参照
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | |
---|---|---|---|
ソフト版 | テレビ朝日版 | ||
マーティ・マクフライ (Marty McFly) | マイケル・J・フォックス | 山寺宏一 | 三ツ矢雄二 |
マーティ・マクフライJr. (Marty McFly Junior) | |||
マーリーン・マクフライ (Marlene McFly) | |||
エメット・ブラウン博士 (ドク) (Dr. Emmett "Doc" L. Brown) | クリストファー・ロイド | 青野武 | 穂積隆信 |
ビフ・タネン (Biff Tannen) | トーマス・F・ウィルソン | 谷口節 | 玄田哲章 |
グリフ・タネン (Griff Tannen) | |||
ロレイン・ベインズ・マクフライ (Lorraine Baines McFly) | リー・トンプソン | 佐々木優子 | 高島雅羅 |
ジェニファー・パーカー (Jennifer Parker) | エリザベス・シュー | かないみか | 勝生真沙子 |
ジョージ・マクフライ (George McFly) | クリスピン・グローヴァー | 富山敬 | 古川登志夫 |
ジェラルド・ストリックランド (Mr. Gerald Strickland) | ジェームズ・トールカン | 大木民夫 | 池田勝 |
ゴールディー・ウィルソン3世 (Goldie Wilson III) | ドナルド・フュリラブ | 小室正幸 | 池水通洋 |
ニードルス (Douglas J Needles) | フリー | 梶哲也 | 沢木郁也 |
データ (Data) | リッキー・ディーン・ローガン | 徳丸完 | 荒川太朗 |
スパイク (Spike) | ダーリーン・ヴォーゲル | 佐藤ユリ | 達依久子 |
ホワイティ (Whitey) | ジェイソン・スコット・リー | 山下啓介 | 喜多川拓郎 |
テリー (Terry) | チャールズ・フライシャー | 秋元羊介 | 作間功 |
イトー・フジツー (Ito T Fujitsu) | ジェームズ・イシダ | 稲葉実 | 藤本譲 |
スキンヘッド (Skinhead) | J・J・コーエン | 二又一成 | 星野充昭 |
3-D | ケイシー・シーマツコ | 古田信幸 | 大塚芳忠 |
マッチ (Match) | ビリー・ゼイン | 小野健一 | 中村章吾 |
ビデオゲームの少年#1 | イライジャ・ウッド | 真柴摩利 | 松本梨香 |
ビデオゲームの少年#2 | ジョン・ソーントン | 大谷育江 | 亀井芳子 |
サム・マクフライ (Sam McFly) | マーク・マクルーア | 屋良有作 | 幹本雄之 |
謎の一家(父) | アル・ホワイト | 峰恵研 | 松尾銀三 |
謎の一家(息子) | ショーン・ハンター | 横尾まり | 竹口安芸子 |
ウェスタン・ユニオンの男 | ジョー・フラハティ | 納谷六朗 | 筈見純 |
ビフ・タネン博物館のナレーター | ニール・ロス | 西村晃 | 近藤隆 |
- ソフト版日本語吹替 - VHS・LD・DVD・BDに収録。
- 演出 - 伊達康将、翻訳 - 島伸三、調整 - 小野敦志、担当 - 岩渕昇(東北新社)、制作 - 東北新社
- テレビ朝日版日本語吹替 - 初回放送1992年10月4日『日曜洋画劇場』。
- 演出 - 左近允洋、翻訳 - たかしまちせこ、選曲 - 猪飼和彦、効果 - PAG、調整 - 飯塚秀保、プロデューサー - 圓井一夫、解説 - 淀川長治、制作 - グロービジョン
- 2008年12月19日にユニバーサルの「思い出の復刻版DVD」シリーズの第一弾としてテレビ朝日版の吹き替えが収録されたDVDが発売。
- 2010年にソフト版とテレビ朝日版の吹き替えを収録したBlu-ray Discが発売された。
スタッフ[]
- 監督:ロバート・ゼメキス
- 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ
- 脚本:ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル
- 音楽:アラン・シルヴェストリ
- 撮影:ディーン・カンディ
- SFX:ILM
作品解説[]
パート2とパート3は元々一本の映画として企画され、当初は「パラドックス」という3時間半の大作になる予定だったが、上映時間の都合のため配給会社側から短くカットするよう要求された。しかし制作側は、上映時間短縮のためだけにアイディアを削ることはできないとし、結局2本の映画に分けた経緯がある。撮影時の仮タイトルはパート2は「PARADOX」、パート3は「THREE」であった。パート2は話が途中で終わってしまう物語であったため、一部の観客からは不満の声も上がったが、ロバート・ゼメキスはこの事について「ハン・ソロが解凍されるまで3年かかったことに比べたら、6ヶ月なんて大したことないよ」と述べていた。
この映画はラストのパート3の予告編までが本編である。ただし、予告編の映像にはパート3に使用されなかったカットがいくつか存在している。ビデオ版はもちろんテレビ版の吹き替え音声も存在しているが、思い出の復刻版disc2ではテレビ版はカットされている。テレビ初放送時は「来年をお楽しみに」というテロップが付けられ、翌年パート3が放送された。日本で最初に発売されたビデオ・LD版にも「PART3 1990年の夏をお楽しみに!」という字幕が付いていたが、以降に発売されたビデオ・DVDではカットされている。BDはすべて搭載済みである様子。
パート2のプロローグ(冒頭のシーン)は、パート1のラストシーンをそのまま流用したように見えるが、新たに撮り直されている(マーティのピックアップトラックのナンバーやマーティが腕時計をつけていない等の違いがあるが、一番大きな違いはジェニファーを演じているのがクローディア・ウェルズからエリザベス・シューに替わっている事)。
1988年にパート2を撮影した際に、ユニバーサル・スタジオ内の時計台広場を2015年のシーンのセットとして使用したが、セットをユニバーサル・スタジオ内見学ツアーの観客に隠すことはしなかった。
配役[]
パート1でジョージ・マクフライ役を演じたクリスピン・グローヴァーは、本作では「他の役に挑戦したい」という理由から「役を引き受けるつもりはない」と断ったらしい。その一方で出演料の折り合いが付かなかったために降板したともされている。クリスピンはデタラメであると語っているが真相は不明[3]。そこで、パート2では、時空の歪みが生んだもう一つの1985年、通称1985年A(Alternate 1985)において、ジョージは死亡しているという設定になった。パート2とパート3では、ジョージ役を背格好が酷似したテンプレート:仮リンクが演じており、老人となった2015年のジョージ以外は顔が目立たないように撮影されている。パート2の冒頭のロレインと一緒に、マーティとジェニファーをドア越しに見るシーンと、1955年のシーン(ジョージの顔がはっきり写っているシーン)はパート1の映像を利用し、新聞の顔写真にもクリスピンの写真を用いているが、この件に関してクリスピン・グローヴァーの許可を一切取っていなかったとしてゼメキスとスピルバーグを相手取って訴訟を起こした。結局、示談の末、クリスピン・グローヴァーの要求が認められることとなり、俳優組合にも新しい協約が設けられることとなった。
ジェニファー役は、パート2以降、パート1のクローディア・ウェルズからエリザベス・シューに変わった。これは、母親がガンと診断されたことでクローディア・ウェルズが女優業を一時休止したため。クローディア・ウェルズはその後1996年に映画『Still Waters Burn』に出演するまで活動を休止していた。『Still Waters Burn』は2008年2月にDVDとしてリリースされている。
2015年のマーティの娘マーリーンは、マイケル・J・フォックスが女装をして演じている。
特撮[]
当時、最新合成技術であったビスタ・グライド・システムが使用されている。モーションコントロール・カメラでカメラの動きを完全制御し、小道具はすべてセットに固定し、同じ俳優を別位置で撮影し、フィルムの境界をぼかしながらつなげる技術である。このビスタ・グライド・カメラのお陰で従来のカメラを固定したままという制約から解放されている。合成の制約上、合成相手に触れたり、物を受け渡したり、フィルムAからフィルムBに移動することはできない。
2015年から1985年Aに戻ってきたデロリアンが空から降下しながらタイヤを変形させ、着地してそのまま道路を走るシーンは、空中のシーンから画面手前の街灯を通るまでは模型の、街灯を通り過ぎてからは実車のデロリアンで撮影されており、模型と実車をワンカットで連続して見せる事に成功している。
2015年[]
- 2015年が『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で描かれた未来の年で、前作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』から数えて30周年記念という記念イヤーでもある事から、バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズに関連したイベントや映像が公開された。
- トヨタUSAは、2015年10月21日にバック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの主演キャスト2名を起用したトヨタ・MIRAIのCMの映像公開をしている[2]。
- 2015年10月21日 (劇中でマーティとドクがタイムトラベルをした日)、『ジミー・キンメル・ライブ!』のコーナーにマイケル・J・フォックスがマーティ、クリストファー・ロイドがドクに扮しデロリアンに乗って登場。映画と実際の2015年の様々な違いに驚くというショーを行った。
- 2015年10月22日、『USAトゥデイ』は劇中に登場するマーティJr.逮捕の記事を載せた「ヒル・バレー版」の新聞を4.95ドルで実際に発行した。
- 現実の2015年において、冒頭のドクが使っていた時計による天気予報の受信など、いくつか実現したものもある。
劇中の2015年[]
- LD (レーザーディスク)
- デロリアンが2015年のヒル・バレーに到着した時、路地裏に停めてジェニファーを介護しているシーンで、大量にスクラップされ山積みとなっているのが見られるが、現実においてはLD自体、既に2000年初頭に姿を消し、より高性能なDVDやBlu-ray Disc、ネット配信のビデオ・オン・デマンドが広く普及している。
- 飛行する車
- 劇中の2015年では自動車が飛行する技術が存在し、デロリアンもこの改造を受けている。
- なお、2015年のシーンに出てくる未来の車に『ブレードランナー』のスピナーがある。また、マーティとグリフ達が空中戦をしている時に降りてきた車は着陸禁止の所に着陸している。
- 『ジョーズ19』
- マーティが2015年の未来で、3D映像に驚くシーンがあるが、このシーンには当初ゴジラの登場が予定されていた[4]。監督はスティーヴン・スピルバーグの実の息子であるマックス・スピルバーグということになっている。
- 2015年10月、ユニバーサル・ピクチャーズ・ホーム・エンターテインメントは、『ジョーズ19』のトレーラー映像をYouTubeで公開した。
- ロジャー・ラビット
- 2015年でマーティがスポーツ年鑑を買うアンティークショップのショーウインドウ内には、古ぼけたロジャー・ラビットのぬいぐるみが置かれている。これは映画『ロジャー・ラビット』が、本作と同じロバート・ゼメキス監督によるものであるという、一種の楽屋ネタである。
- 日本製の『ワイルドガンマン』
- 「Cafe 80's」にあるテレビゲームとして登場。『ワイルドガンマン』は日本ではマイナーゲームの位置にある作品であるが、アメリカではNintendo Entertainment System本体に一部同梱される形で1985年に発売され、広く人気を博した。なお、実際の2015年では稼動媒体自体が稀少となっているが、米国では2015年よりバーチャルコンソールでの再発売が行われている。
- 「Cafe 80's」
- 1980年代を模したカフェ喫茶。
- この「Cafe 80's」のシーンで使用されている楽曲は1983年にマイケル・ジャクソンが発表した『今夜はビート・イット』で、彼も店内のビデオモニターの中にウェイターとして登場している(ただし演じているのは本人ではなく、そっくりさんである)。なお、マイケル・ジャクソンは現実には2009年に死去した為、生きて2015年を迎えることは叶わなかった。
- Cafe 80's のウェイターには他にも、当時のアメリカ第40代大統領・ロナルド・レーガンと、アメリカと敵対関係にあった当時のイランの政治的指導者・ホメイニ師がおり、いずれもそっくりさんの演技を、マックス・ヘッドルーム風にビデオ処理してCGのように見せている。
- ホバーボード
- マーティが使ったピンクのホバーボードはよく見るとマテルの製品であることが確認できる。監督がテレビ向けのインタビューで「ホバーボードは実在するが、危険なのでメーカーが規制している。我々はうまくそれを入手できたんだ」と答え、実はこれはジョークだったのだが、それを信じた世界中の子供達から、マテル社にホバーボードの販売を促す手紙が殺到してしまった。2012年に、マテルは劇中同様のホバーボードのプロップレプリカを発売している。実働するホバーボードとしては、風を地面に吹き付けて浮遊するタイプのものは以前からあったが、長距離を安定して飛行するには装置が大掛かりでスケートボードのようなコンパクトな形のものは存在しなかった。リニアモーターカーと同様の原理で超電導磁石を使ったより実際のスケートボードの形に近いホバーボードとして、2011年にフランスのParis Diderot UniversityのチームがMag Surfを試作した。これは映画内のホバーボードよりもやや分厚く、金属板の上でしか動作しないが、直線の金属板の上を浮上しながら進むことができた[5]。2015年には、より映画の形に近いホバーボードが試作され、レクサスのCMに登場した。こちらも同じく超電導磁石が入ったボードが金属の表面を浮上するという原理であったが、大企業が自社の製品の宣伝用に作ったものであるため、セットはより金がかかった本格的なものになっている。金属板が埋め込まれたスケートパーク内をロンドンのプロのスケートボーダーがこのボードを使って駆け回るというもので、浅い水上を走行したり車の上をジャンプしたりとかなり映画の世界に近づいている[6]。
- ナイキのシューズ
- 2015年でマーティが履いていたナイキのシューズは、2011年にナイキ自身によって公式に忠実なレプリカとして発表され、オークションサイトeBayで1500足がチャリティ販売された[7]。ただし、ナイキは2009年に「自動靴ひも調整システム」についての特許を出願していたものの、この時点では形状の再現のみで実際に自動で紐が締まることはなかった。その後2015年10月21日に劇中のように自動で紐が締まる技術「Power Lace」を搭載したモデルが正式発表され、2016年春にオークション形式で販売される運びとなった[8]。どちらも収益はすべてマーティ役を演じたマイケル・J・フォックスが設立した「マイケル・J・フォックス パーキンソン病リサーチ財団」へ寄付される。
- ワールドシリーズ
- マーティが「シカゴ・カブスがフロリダ州マイアミの球団をスウィープで下して2015年のワールドシリーズを制覇」というニュースを目にして驚く場面がある。これは、カブスが85年当時弱小チームであった(ヤギの呪いを参照)、という点と「マイアミに野球チームが出来た」という二重の驚きということである。劇中でカブスがスウィープ優勝を決めたとされる2015年10月21日、奇しくも現実のカブスはニューヨーク・メッツとのリーグ優勝決定戦で4連敗でのスウィープ敗退を喫し、映画通りに優勝とはいかなかった[9]。ただ、1985年当時には存在しなかったマイアミの球団が、1993年にフロリダ・マーリンズ(現在のマイアミ・マーリンズ)として創設されたため、このニュースは一部が現実となっている。カブスとマーリンズは同じナショナルリーグに所属しているため、ワールドシリーズで対戦することはない。カブスのワールドシリーズ制覇は、映画の「予言」より一年遅れた2016年に現実のものとなった(相手はクリーブランド・インディアンス)。
DVD[]
2002年に初発売された3部作セットのDVD(バック・トゥ・ザ・フューチャー トリロジーBOXセット)およびその再発版も含め、それ以降単品として販売されていたものは、劇場版・LDワイドスクリーン版とは画面に写る範囲(画角)が異なっている(ビデオやテレビ放送をふまえて、画面比4:3のテレビサイズで撮影し、公開時に画面上下をマスキングして横長の画面で上映するという方式をとっているため、撮影されていてもワイド版では見えなくなる部分がある)。そのため劇場版・LD版と比べて上にあがってしまっていたり、拡大されていたりする場面があった。初発売後に指摘・批判がなされ、希望者には郵送でオリジナルの画角のものと交換が行われている[10]。なお、その他のボックスセットおよび現在発売されている単品(品番UNPD-37604)は、既にオリジナルの画角に修正されたものが収録されている。
トリビア[]
テンプレート:雑多な内容の箇条書き
- 2015年のレトロ喫茶「Cafe 80's」でビデオゲームをしようとしている画面手前の少年は、当時6歳のイライジャ・ウッド。
- デロリアンの車内をよく見ると、1955年でタイマーとして使った目覚まし時計がそのまま置かれている。
- ドクは若返りの手術を行っており、マーティが気付かないだろうとフェイスマスクをしていたが、これは前作の主な役が1955年のドクであり、今回は1985年のドクが主な役柄のため、特殊メイクの手間を省くためのものである。
- マーティJr.逮捕の記事を見ると「Martin McFly Junior」となっており、マーティの正式な名前が「マーティン・マクフライ」であることが分かる(マーティはマーティンの愛称)。
- 2015年で時計台の募金を申し出てきた人は1955年の時に肥やしに衝突したビフの車を修理した人である。名前は“テリー”。
- 2015年のマクフライ一家が住む住宅街「ヒルデイル」の看板には、「The Address of Success(人生の成功者の住む所)」というキャッチコピーが併記されているが、「Success」の4文字目の「c」が「K」に、6文字目の「s」が「R」にそれぞれ赤のスプレーの上書きで変えられており、「The Address of Suckers(ゲス共の住む所)」になっている。元々は高級住宅街であったヒルデイルが、2015年では犯罪多発地帯と化してしまっていることを示している。
- 2015年のマクフライ家のシーンに、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーがマーティの悪友のニードルス役で登場する(テレビ電話越しの相手)。
- ニードルスとの会話の直後に画面に登場する2015年のマーティの上司(映画内のテレビ字幕では“Occupation Supervisor”、つまり業務上の上司)の名前はイトウ・T・フジツウ(Fujitu, Ito T)。イトウが名、フジツウが姓で、妻が Siva という人物、子供がなくタイ料理好きでメキシコ・ビールが嫌い、会社を信条としていることが字幕から読み取れる。マーティは彼に対して「フジツウサン、コニチワー」と挨拶している。なおこれが実在の日本の会社富士通と関係しているのかは定かではないが、その後の1993年2月に富士通は、新発売のホビー用の低価格帯PCに「FM TOWNS マーティー」との名を付け発売している。
- マーティ達が2015年から1985年Aに戻る直前、タイムサーキットの出発時間が「NOV 12 1955 6:38(1955年11月12日午後6時38分)」と表示されており、デロリアンに乗った老ビフが1955年に向かった伏線になっている。
- 1985年Aの「HILL VALLEY(ヒルバレー)」の看板は、「HILL」の2文字目の「I」が「E」に黒のスプレーの上書きで変えられており、「HELL VALLEY(ヘルバレー)」になっている。
- 1985年Aでビフが観賞している映画は、クリント・イーストウッド主演の『荒野の用心棒』。作中で鉄板を防弾チョッキ代わりにするシーンは、パート3でマーティがビュフォード・タネンと決闘する際にパロディとして活かされている。音声は実際のものとは違い、新たに録音されたものが使われている。
- パート2から常時装備されることとなるデロリアンの電力発生装置「ミスターフュージョン」だが、KRUPSというドイツの会社が製作したコーヒー豆挽き機をそのまま小道具として設置している。
- 前作パート1に引き続き1955年のビフが乗っている愛車は、1946年型フォード(1941年式の改良型)。マーティとドクがデロリアンでビフを追跡する際に、「奴の車の上に降りて潰してやろう」と言ったマーティに対して「こっちが銀紙みたいに引き裂かれるぞ」とドクが難色を示したのは、ある意味柔軟な造りをしているデロリアン(強化プラスチックとステンレス)ではフォードの頑丈な車体に太刀打ちできないからというのが理由である。
- またこの場面で、デロリアンが超低空飛行をし、マーティがホバーボードに乗りながら、デロリアンからビフの車に乗り移るシーンに於いて、デロリアンの下をよく見ると、車輪がついているのがわかる(つまりこのシーンのデロリアンは撮影用に改造されたもので自走できず、カメラアングルに入らない後方から別の車に押されて撮影しているものと思われる)。
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ ボブ・ゲイルの解説によると、クリスピン・グローヴァーがパート2の出演交渉で、マイケル・J・フォックスの2倍のギャラを要求したため、話にならなかったという。一方、クリスピン・グローヴァーは、後年のインタビュー[1]において、「ボブ・ゲイルの話は全くのデタラメ。自分は他のメインキャストの半額以下のオファーしか受けず、悔しい思いをした」と語っている。DVDのインタビューでは「出演する気がないと返事が来た」とゲイルは語っている。
- ↑ 二見書房刊『大怪獣ゴジラ99の謎』より
- ↑ Magsurf
- ↑ LEXUS SLIDE
- ↑ 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のナイキ MAG発売、1500足限定でチャリティオークション
- ↑ http://news.nike.com/news/nike-mag-2015
- ↑ Michael Zennie, "Chicago Cubs Swept Out of Playoffs on the Day They Were Predicted to Win World Series in Back to the Future," People.com, October 22, 2015. 2015年10月22日閲覧。
- ↑ http://www.disc-support.com/bttf/bttf_faq.html#08
関連項目[]
- スカイカー
外部リンク[]
- テンプレート:Allcinema title
- テンプレート:Kinejun title
- テンプレート:Movie Walker
- テンプレート:Eigacom title
- テンプレート:Amg movie
- テンプレート:IMDb title
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テンプレート:ロバート・ゼメキス監督作品 テンプレート:Normdaten