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2011年1月19日 (水) 05:22時点における版
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3 | |
---|---|
Back to the Future Part III | |
監督 | ロバート・ゼメキス |
脚本 |
ロバート・ゼメキス ボブ・ゲイル |
製作 |
ボブ・ゲイル ニール・カントン |
製作総指揮 |
スティーブン・スピルバーグ フランク・マーシャル キャスリーン・ケネディ |
出演者 |
マイケル・J・フォックス クリストファー・ロイド |
音楽 | アラン・シルヴェストリ |
撮影 | ディーン・カンディ |
編集 | アーサー・シュミット |
配給 |
アメリカ合衆国 ユニバーサル映画 日本 UIP |
公開 |
1990年5月25日 アメリカ合衆国 1990年7月6日 日本 |
上映時間 | 118分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $40,000,000[1] |
興行収入 |
ファイル:Newworldmap.svg 世界 $244,527,583[1] アメリカ合衆国 $87,727,583[1] 日本 47.5億円[2] (配給収入) |
前作 | バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2 |
allcinema | |
キネマ旬報 | |
AllRovi | |
IMDb | |
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(Back to the Future Part III)は、1990年のアメリカ映画で、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の続編。3部作の3番目で完結編にあたる。SF映画。
あらすじ
前作のラストシーンで、タイムマシンのデロリアンが落雷に打たれ、ドクは1885年に飛ばされてしまった。しかし、そのドクがマーティに送られるように手配していた手紙の指示通り、マーティはPART1のラストで別れたばかりの1955年のドクと再会。1985年に帰るために鉱山に封印されたデロリアンを掘り起こす。だが、マーティは鉱山付近の墓地で“エメット・ブラウン”の名が彫られた墓石を偶然発見し、手紙を書いた約一週間後に、ドクがビフの祖先であるビュフォード・タネンに銃殺されるのを知ってしまう。
ドクを救う為、マーティは1955年のドクの協力の下、1885年へとタイムトラベルする。しかしタイムトラベルした直後、インディアン[3]の大群に遭遇し熊にも襲われ、坂から転げ落ちて気絶してしまう。そこで自分の祖先にあたるシェイマスとその妻のマギーに助けられ、彼らの協力でヒルバレーにたどり着いたマーティだったが、不運にもビュフォード・タネンに出くわしてしまった。彼に因縁をつけられたマーティは危うく殺されそうになるが、間一髪のところでドクに助けられ、再会を果たす。
しかし肝心のデロリアンは自走不能になっていた。様々な方法を試した末、最終的に蒸気機関車でデロリアンを押して走らせる作戦を考える。だがドクは峡谷に転落して死ぬはずだった女性、クララ・クレイトンを助けた挙げ句、恋に落ちてしまう。マーティもドクを狙うビュフォードを阻止しようとするが、ビュフォードの挑発に乗ってしまい決闘する羽目になる。果たして二人は無事に未来に帰ることができるのか。
スタッフ
- 監督:ロバート・ゼメキス
- 製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ
- 製作:ボブ・ゲイル、ニール・カントン
- 脚本:ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル
- 音楽:アラン・シルヴェストリ
- 撮影:ディーン・カンディ
- SFX:ILM
キャスト
詳細はバック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの登場人物を参照
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
---|---|---|---|---|
ソフト版 | テレビ朝日版 | 日本テレビ版 | ||
マーティ・マクフライ (Marty McFly) シェイマス・マクフライ (Seamus McFly) |
マイケル・J・フォックス | 山寺宏一 | 三ツ矢雄二 | |
エメット・ブラウン博士 (ドク) (Dr. Emmett "Doc" L. Brown) | クリストファー・ロイド | 青野武 | 穂積隆信 | 磯部勉 |
ビュフォード・“マッド・ドッグ”・タネン (Buford "Mad Dog" Tannen) ビフ・タネン (Biff Tannen) |
トーマス・F・ウィルソン | 谷口節 | 玄田哲章 | 斎藤志郎 |
クララ・クレイトン (Clara Clayton) | メアリー・スティーンバージェン | 吉田理保子 | 池田昌子 | 藤田淑子 |
マギー・マクフライ (Maggie McFly) ロレイン・マクフライ (Lorraine McFly) |
リー・トンプソン | 佐々木優子 | 高島雅羅 | 日野由利加 |
ジェニファー・パーカー (Jennifer Parker) | エリザベス・シュー | 勝生真沙子 | 佐々木優子 | 岡寛恵 |
ストリックランド保安官 (Chief Marshal James Strickland) | ジェームズ・トールカン | 大木民夫 | 加藤精三 | 大塚周夫 |
チェスター (バーテンダー) (Chester the Bartender) | マット・クラーク | |||
ビュフォードのギャング仲間A | クリストファー・ワイン | 星野充昭 | 堀之紀 | |
ビュフォードのギャング仲間B | ショーン・サリバン | 二又一成 | 小関一 | |
ビュフォードのギャング仲間C | マイク・ワトソン | 小室正幸 | 島田敏 | |
ヒューバート町長 (Mayor Hubert) | ヒュー・ギリン | 増岡弘 | 島香裕 | |
運転士 | ビル・マッキンニー | 飯塚昭三 | ||
コルト銃のセールスマン | バートン・ギリアム | 池田勝 | ||
有刺鉄線のセールスマン | リチャード・ダイサート | 増岡弘 | ||
葬儀屋 | マーヴィン・J・マクルンタイア | |||
ストリックランドの息子 | ケイレブ・ヘンリー | 亀井芳子 | ||
ストリックランドの副官 | ドノヴァン・スコット | 島香裕 | ||
ダグラス・J・ニードルズ (Douglas J. Needles) | フリー | 二又一成 | 島田敏 |
- 吹き替えのソフト版はビデオ・LDおよびDVDに収録
- 日本テレビは一度だけ(2001年3月16日)独自製作の吹き替え版を放送している。他の声優は入れ替えの中、マーティだけは三ツ矢雄二が行っていた。
- 2008年12月19日、ユニバーサルの「思い出の復刻版DVD」シリーズの第一弾として、テレビ朝日版および日本テレビ版の吹き替えが収録されたDVDが発売された。放送用VTRそのまま、ディスクは片面二層で、一層目に日曜洋画劇場版、二層目に金曜ロードショー版。
トリビア
- 本作はユニバーサル設立75周年記念作品であり、ユニバーサルの歴代ロゴが4バージョン流れる(「チャイルド・プレイ2」など、1990年の作品全てに言えることである)。
- ZZトップが主題歌「Doubleback」を提供し本編にも登場(1885年のフェスティバル会場のバンドマン役。お馴染みのギター回しも披露)しているが、これはこの作品の大ファンである彼らの意向による。しかし、本作のサウンドトラック盤には、この主題歌は契約会社の問題の関係でオリジナル・バージョンが収録されておらず、代わりに劇中でも流れている、カントリー調にアレンジされたアコースティック・バージョン(インストゥルメンタル)が収録されている。
- H・G・ウェルズが世界初の時間ものSF『タイムマシン』を書いたのは、本作の舞台である1885年のちょうど10年後にあたる1895年である。
- 鉱山からデロリアンを掘り起こし、部品を点検している最中、壊れた機器を見てドクが「日本製だ(だからダメなんだ)」と言ったところ、マーティが「日本製は最高さ」と言い、ドクは「信じられない」と返している。これは、1955年と1985年とでは、日本製品の質(イメージ)が大きく異なることを意味している。偶然にも本作が公開された1990年は配給会社ユニバーサル・ピクチャーズが松下電器産業(現・パナソニック)に買収された年である(前作でもマーティの上司が日本人であった)。
- 酒場でポーカーに興じる老人3人組とバーテンダーには、「黄色いリボン」等往年の西部劇映画で実際に活躍していた俳優を、尊敬の念を込めて起用している。
- フェスティバルのシーン(時計台のカウントダウン後)で演奏されている曲は1876年に作られた「Battle Cry of Freedom」であり、学習院の「学習院輔仁会会歌(旧)」の旋律としても使われている。
- フェスティバルの会場で、時計台を背にマーティとドクが並んで記念写真を撮ってもらうが、その際二人に向かってフラッシュを焚く写真屋を演じているのは、撮影スタッフのディーン・カンディである。
- 1885年に登場している「フリスビー・パイ・カンパニー」のフリスビーは実在したものである。なお、実際にもこのフリスビーを投げて遊ぶようになったということから、現在のようなスタイルへ変わっていったと考えられている。ただし、実際に現在のようなスタイルのディスクが考案され始めるのは1940年代後半からである。
- ビュフォード・タネン(ビフ・タネンの曽祖父)との対決においてマーティがポンチョの下に鉄板を仕込むシーンは、クリント・イーストウッド主演『荒野の用心棒』のオマージュである。この他にも、鏡に映った自分に銃を向けて「You Talkin' To Me?(俺に言ってるのか?)」と挑発するシーンは『タクシー・ドライバー』の有名シーンのパロディであり、同シーンでは他にも『ダーティーハリー』の「Go ahead. Make my day.(やれよ。楽しませてくれ)」というセリフも引用している。デロリアンで1885年にタイムスリップした直後、インディアンに追われ、騎兵隊に遭遇する場面は『駅馬車』のパロディとみられる。
- マイケル・J・フォックスはこの映画の撮影中にパーキンソン病の兆候が現れ、後に発病した事を自身の著書で告白している。
小説版との相違
- 映画版では出てこないが、小説版では、シェイマスに線路の所まで送ってもらい、帽子を貰うシーンがある。
- 映画版では未公開シーンとなっている(DVDに収録)が、終盤のタネンとの決闘の直前、ストリックランド保安官は、タネンに撃ち殺される。そのため、容疑が「パインシティーの駅馬車強奪」ではなく、「ストリックランド保安官殺害」となっている。ストリックランド保安官が決闘後の逮捕シーンに出てこないのはそのためである。
脚注
外部リンク
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