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| 監督 = [[ロバート・ゼメキス]] |
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| 脚本 = ロバート・ゼメキス<br />ボブ・ゲイル |
| 脚本 = ロバート・ゼメキス<br />ボブ・ゲイル |
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| 出演者 = [[マイケル・J・フォックス]]<br />[[クリストファー・ロイド]] |
| 出演者 = [[マイケル・J・フォックス]]<br />[[クリストファー・ロイド]] |
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| 音楽 = [[アラン・シルヴェストリ]] |
| 音楽 = [[アラン・シルヴェストリ]] |
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+ | | 主題歌 = [[ZZトップ]]「Doubleback」 |
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| 撮影 = [[ディーン・カンディ]] |
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| 編集 = [[アーサー・シュミット]] |
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− | | 配給 = {{flagicon|USA}} [[ユニバーサル・ピクチャーズ|ユニバーサル映画]]<br />{{flagicon| |
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− | | 公開 = [[1990年]][[5月25日]] {{flagicon| |
+ | | 公開 = {{flagicon|USA}} [[1990年]][[5月25日]]<br />{{flagicon|JPN}} [[1990年]][[7月6日]] |
| 上映時間 = 118分 |
| 上映時間 = 118分 |
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| 製作国 = {{USA}} |
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| 言語 = [[英語]] |
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− | | 製作費 = $40,000,000<ref name="boxofficemojo">{{Cite web|url=http://www.boxofficemojo.com/movies/?id=backtothefuture3.htm|title=Back to the Future Part III (1990)|publisher=[[:en:Box Office Mojo|Box Office Mojo]]|language=英語|accessdate=4月11日 |
+ | | 製作費 = $40,000,000<ref name="boxofficemojo">{{Cite web|url=http://www.boxofficemojo.com/movies/?id=backtothefuture3.htm|title=Back to the Future Part III (1990)|publisher=[[:en:Box Office Mojo|Box Office Mojo]]|language=英語 |accessdate=2010年4月11日 }}</ref> |
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+ | | 配給収入 = {{flagicon|JPN}} 47億5000万円<ref name=eiren>{{Cite web|url=http://www.eiren.org/toukei/1990.html|title=日本映画産業統計 過去配給収入上位作品 (配給収入10億円以上番組) 1990年(1月~12月)|publisher=社団法人日本映画製作者連盟 |accessdate=2010年4月11日 }}</ref> |
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| 前作 = [[バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2]] |
| 前作 = [[バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2]] |
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| 次作 = |
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− | 『'''バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3'''』( |
+ | 『'''バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3'''』(''Back to the Future Part III'')は、[[1990年の映画|1990年]]の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ映画]]で、映画『[[バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2]]』の続編。[[バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ|『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ]]3部作の3番目で完結編にあたる。[[SF映画]]。 |
== あらすじ == |
== あらすじ == |
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− | 前作のラストシーンで、[[タイムマシン]]の[[デロリアン (タイムマシン)|デロリアン]]が落雷に打たれ、ドクは[[1885年]]に飛ばされてしまった。しかし、そのドクがマーティに送られるように手配していた手紙の指示通り、マーティはPART1のラストで別れたばかりの[[1955年]]のドクと再会。[[1985年]]に帰るために鉱山に封印されたデロリアンを掘り起こす。だが、マーティは鉱山付近の墓地で“エメット・ブラウン”の名が彫られた墓石を偶然発見し、手紙を書いた約一週間後に、ドクがビフの祖先であるビュフォード・タネンに銃殺されるのを知ってしまう。 |
+ | 前作のラストシーンで、[[タイムマシン]]の[[デロリアン (タイムマシン)|デロリアン]]が飛行中落雷に打たれ、ドクは[[1885年]]に飛ばされてしまった。しかし、そのドクがマーティに送られるように手配していた手紙の指示通り、マーティはPART1のラストで別れたばかりの[[1955年]]のドクと再会。[[1985年]]に帰るために鉱山に封印されたデロリアンを掘り起こす。だが、マーティ(正確にはコペルニクスというドクの犬)は鉱山付近の墓地で“エメット・ブラウン”の名が彫られた墓石を偶然発見し、手紙を書いた約一週間後に、ドクがビフの祖先であるビュフォード・タネンに銃殺されるのを知ってしまう。 |
− | ドクを救う為、マーティは1955年のドクの協力の下、1885年へと[[タイムトラベル]]する。しかしタイムトラベルした直後、[[インディアン]]<ref>DVD版の原語の音声及び日本語吹き替え音声ともに『インディアン』と発言している。ただし同じDVDでの日本語字幕では『[[ネイティブアメリカン|ネイティブ・アメリカン]]』と表記されている。</ref>の大群に遭遇し熊にも襲われ、坂から転げ落ちて気絶してしまう。そこで自分の祖先にあたるシェイマスとその妻のマギーに助けられ、彼らの協力でヒルバレーにたどり着いたマーティだったが、不運にもビュフォード・タネンに出くわしてしまった。彼に因縁をつけられたマーティは危うく殺されそうになるが、間一髪のところでドクに助けられ、再会を果たす。 |
+ | ドクを救う為、マーティは1955年のドクの協力の下、修理したデロリアンで1885年へと[[タイムトラベル]]する。しかしタイムトラベルした直後、[[インディアン]]<ref>DVD版の原語の音声及び日本語吹き替え音声ともに『インディアン』と発言している。ただし同じDVDでの日本語字幕では『[[ネイティブアメリカン|ネイティブ・アメリカン]]』と表記されている。</ref>の大群に遭遇し熊にも襲われ、坂から転げ落ちて気絶してしまう。そこで自分の祖先にあたるシェイマスとその妻のマギーに助けられ、彼らの協力でヒルバレーにたどり着いたマーティだったが、不運にもビュフォード・タネンに出くわしてしまった。彼に因縁をつけられたマーティは危うく殺されそうになるが、間一髪のところでドクに助けられ、再会を果たす。 |
− | しかし肝心のデロリアンは自走不能になっていた。様々な方法を試した末、最終的に蒸気機関車でデロリアンを押して走らせる作戦を考える。だがドクは峡谷に転落して死ぬはずだった女性、クララ・クレイトンを助けた挙げ句、恋に落ちてしまう。マーティもドクを狙うビュフォードを阻止しようとするが、ビュフォードの挑発に乗ってしまい決闘する羽目になる。 |
+ | しかし肝心のデロリアンは自走不能になっていた。様々な方法を試した末、最終的に蒸気機関車でデロリアンを押して走らせる作戦を考える。だがドクは峡谷に転落して死ぬはずだった女性、クララ・クレイトンを助けた挙げ句、恋に落ちてしまう。マーティもドクを狙うビュフォードを阻止しようとするが、ビュフォードの挑発に乗ってしまい決闘する羽目になる。 |
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== キャスト == |
== キャスト == |
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{{Main|バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの登場人物}} |
{{Main|バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの登場人物}} |
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! rowspan="2" | 役名 |
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− | | マーティ・マクフライ (Marty McFly)<br />{{Nowrap|シェイマス・マクフライ (Seamus McFly)}} || [[マイケル・J・フォックス]] |
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+ | | ストリックランド保安官 (Chief Marshal James Strickland) || [[ジェームズ・トールカン]] || [[大木民夫]] || [[池田勝]] || [[青山穣]] |
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+ | | チェスター (バーテンダー) (Chester the Bartender) || マット・クラーク || [[城山堅]] || [[宮田光]] || [[山野史人]] |
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+ | | 酒場の老人#1 || パット・バトラム || [[藤城裕士]] || [[石井敏郎]] || [[菅原正志]] |
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+ | | 酒場の老人#2 || [[ハリー・ケリー・ジュニア]] || [[小林修]] || [[北川米彦]] || [[牛山茂]] |
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+ | | 酒場の老人#3 || ダブ・テイラー || [[塩沢兼人]] || [[あずさ欣平]] || [[辻村真人]] |
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+ | | ビュフォードのギャング仲間#2 || ショーン・サリバン || [[古田信幸]] || [[大塚芳忠]] || [[村田太志]] |
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+ | | ビュフォードのギャング仲間#3 || マイク・ワトソン || [[小野健一]] || [[中村章吾]] || [[野沢聡]] |
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+ | | ヒューバート町長 (Mayor Hubert) || ヒュー・ギリン|| [[増岡弘]] || [[島香裕]] || [[糸博]] |
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+ | | 運転士 || ビル・マッキニー || [[檀臣幸]] || [[小山力也]] || [[石波義人]] |
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+ | | コルト銃のセールスマン || バートン・ギリアム || [[山口智充]] || [[高宮俊介]] || [[堀之紀]] |
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+ | | ストリックランドの息子 || ケイレブ・ヘンリー || [[竹村叔子]] || [[土井美加]] || [[深見梨加]] |
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+ | | ダグラス・J・ニードルズ (Douglas J. Needles) || [[フリー (ミュージシャン)|フリー]] || [[仲木隆司]] || [[市川治]] || [[小林恭治]] |
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+ | | ジョージ・マクフライ (George McFly) || [[ジェフリー・ウェイスマン]] || [[富山敬]] || [[古川登志夫]] || [[加瀬康之]] |
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+ | | リンダ・マクフライ (Linda McFly) || [[ウェンディ・ジョー・スパーバー]] || [[亀井芳子]] || [[野一祐子]] || [[冠野智美]] |
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+ | | デイヴィッド・マクフライ (David McFly) || マーク・マクルーア || [[屋良有作]] || [[幹本雄之]] || [[佐藤せつじ]] |
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− | *吹き替えのソフト版はビデオ・LDおよびDVDに収録 |
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+ | * ソフト版日本語吹替 - VHS・LD・DVD・BDに収録。 |
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+ | : 演出 - 伊達康将、翻訳 - 島伸三、制作 - [[東北新社]] |
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− | *本作はユニバーサル設立75周年記念作品であり、ユニバーサルの歴代ロゴが4バージョン流れる(「チャイルド・プレイ2」など、1990年の作品全てに言えることである)。 |
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+ | * テレビ朝日版日本語吹替 - 初回放送[[1993年]][[10月10日]]21:02-23:19『[[日曜洋画劇場]]』。※「テレビ朝日開局35周年特別企画」として放送。 |
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+ | : 演出 - [[左近允洋]]、翻訳 - たかしまちせこ、選曲 - 猪飼和彦、効果 - VOX、調整 - 高橋久義/飯塚秀保、プロデューサー - 圓井一夫、解説 - [[淀川長治]]、制作 - [[グロービジョン]] |
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− | *[[ハーバート・ジョージ・ウェルズ|H・G・ウェルズ]]が世界初の時間ものSF『[[タイム・マシン (小説)|タイムマシン]]』を書いたのは、本作の舞台である1885年のちょうど10年後にあたる1895年である。 |
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+ | * BSジャパン版 - 初回放送[[2016年]]([[平成26年]])[[8月8日]]19:50-21:54『シネマクラッシュ金曜名画座』。 |
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− | *鉱山からデロリアンを掘り起こし、部品を点検している最中、壊れた機器を見てドクが「日本製だ(だからダメなんだ)」と言ったところ、マーティが「日本製は最高さ」と言い、ドクは「信じられない」と返している。これは、1955年と1985年とでは、日本製品の質(イメージ)が大きく異なることを意味している。偶然にも本作が公開された1990年は配給会社ユニバーサル・ピクチャーズが[[パナソニック|松下電器産業]](現・パナソニック)に買収された年である(前作でもマーティの上司が日本人であった)。 |
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+ | : 演出 - [[向山宏志]]、翻訳 - たかしまちせこ、効果 - VOX、調整 - 高橋久義、スタジオ - コスモスタジオ、制作担当 - 小嶋尚志/細谷美樹/富田定男(コスモプロモーション)、プロデューサー補 - 小林三紀子、プロデューサー - 大塚恭司/嵓淵有子(BSジャパン)、日本語版制作 - コスモプロモーション |
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− | *酒場でポーカーに興じる老人3人組とバーテンダーには、「[[黄色いリボン (映画)|黄色いリボン]]」等往年の西部劇映画で実際に活躍していた俳優を、尊敬の念を込めて起用している。 |
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− | *フェスティバルのシーン(時計台のカウントダウン後)で演奏されている曲は[[1876年]]に作られた「[[:en:Battle Cry of Freedom|Battle Cry of Freedom]]」であり、[[学習院大学#学生生活|学習院]]の「[http://oukai.etc.gakushuin.ac.jp/song/o_hojin.htm 学習院輔仁会会歌(旧)]」の旋律としても使われている。 |
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− | *フェスティバルの会場で、時計台を背にマーティとドクが並んで記念写真を撮ってもらうが、その際二人に向かってフラッシュを焚く写真屋を演じているのは、撮影スタッフのディーン・カンディである。 |
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+ | * 2010年に発売されたBlu-ray Discには、ソフト版とテレビ朝日版が収録されている。 |
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− | *1885年に登場している「フリスビー・パイ・カンパニー」の[[フリスビー]]は実在したものである。なお、実際にもこのフリスビーを投げて遊ぶようになったということから、現在のようなスタイルへ変わっていったと考えられている。ただし、実際に現在のようなスタイルのディスクが考案され始めるのは1940年代後半からである。 |
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+ | * SFX:[[インダストリアル・ライト&マジック|ILM]] |
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+ | == 作品解説 == |
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+ | 本作はユニバーサル設立75周年記念作品<ref>[[1915年]]の[[ユニバーサル・スタジオ|ユニバーサル・シティ・スタジオ]]開設からこの年で75周年を迎えたが、実質的な[[ユニバーサル・ピクチャーズ]]の創立年は[[1912年]]である。{{see also|ユニバーサル・ピクチャーズ#沿革}}</ref>であり、ユニバーサルの歴代ロゴが4バージョン流れる(「[[チャイルド・プレイ]]2」など、1990年の作品全てに言えることである)。このロゴは当初、シリーズの整合性を図るために旧ロゴを使用する予定であったが、ユニバーサルの希望で新ロゴになった。 |
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+ | === 音楽 === |
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+ | フェスティバルのシーン(時計台のカウントダウン後)で演奏されている曲は[[1876年]]に作られた[[自由の喊声]](Battle Cry of Freedom)である。 |
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+ | |||
+ | === 配役 === |
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+ | 酒場でポーカーに興じる老人3人組(クレジット表記は、「サルーン・オールドタイマーズ」)に「[[黄色いリボン (映画)|黄色いリボン]]」の[[ハリー・ケリー・ジュニア]]、「ダンディ少佐」のダブ・テーラー、パット・バトラム(出演作不明)、酒場のバーテンダー役に「ミネソタ大強盗団」のマット・クラーク、終盤でマーティとドクが強奪する機関車の機関士役に「アウトロー」のビル・マッキニーと、往年の西部劇映画で実際に活躍していた俳優を、尊敬の念を込めてそれぞれ起用している。 |
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+ | |||
+ | === オマージュ === |
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⚫ | ビュフォード・タネン(ビフ・タネンの曽祖父)との対決においてマーティがポンチョの下に鉄板を仕込むシーンは、[[クリント・イーストウッド]]主演『[[荒野の用心棒]]』のオマージュである<!--(同作品はパート2でビフが見ていた映画のため、そこから捩った設定と思われる)-->。この他にも、鏡に映った自分に銃を向けて「You Talkin' To Me?(俺に言ってるのか?)」と挑発するシーンは『[[タクシードライバー_(1976年の映画)|タクシー・ドライバー]]』の有名シーンのパロディであり、同シーンでは他にも『[[ダーティーハリー]]』の「Go ahead. Make my day.(やれよ。楽しませてくれ)」というセリフも引用している。デロリアンで1885年にタイムスリップした直後、インディアンに追われ、騎兵隊に遭遇する場面は『[[駅馬車 (1939年の映画)|駅馬車]]』のパロディとみられる。日本語翻訳ではドクの子供らの名前がジュールスとバーンになっているが、元はJulesとVerne。空想科学小説の祖、[[ジュール・ベルヌ]]に因んでいる。 |
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== 小説版との相違 == |
== 小説版との相違 == |
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+ | 映画版では出てこないが、小説版では、マクフライ農場で世話になったマーティが夕食後に用を足したくなり、シェイマスに「バスルームを使わせてもらえないか」と尋ねるが、「何を言ってるのかさっぱりわからない」と言われる。また、マーティは早くドクに会いたい為にシェイマス夫妻にお礼を言ってその日の晩のうちにマクフライ農場を立ち去ろうとするが、シェイマスに「こんな遅い時間に町に行こうなんて考えないほうがいい。夜盗や動物に襲われて危険だ」と窘められ、結局納屋で一晩過ごし、翌朝、町に続く線路の所まで送ってもらうことになる。その際、マーティはシェイマスから帽子を貰っている。 |
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− | #映画版では出てこないが、小説版では、シェイマスに線路の所まで送ってもらい、帽子を貰うシーンがある。 |
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+ | |||
− | + | 映画版では未公開シーンとなっている(DVDに収録)が、終盤のタネンとの決闘の直前、ストリックランド保安官はタネンに撃ち殺される。そのため、容疑が「パインシティーの駅馬車強奪」ではなく「ストリックランド保安官殺害」となっている。ストリックランド保安官が決闘後の逮捕シーンに出てこないのは、そのためである。 |
|
+ | |||
+ | ビュフォード・タネンとの決闘に勝利したマーティにコルト・ピースメーカーのガンベルトを渡しに来る少年は、映画版ではすぐに立ち去るだけだが、小説版ではマーティがポンチョの下に仕込んだ即席防弾チョッキに興味を示し、周りの大人から「あっちへ行きな、D.W.」、「グリフィスの坊主を押さえようったって誰も止められやしないさ」と言われており、後の映画監督・[[D・W・グリフィス]]であると思わせる記述がある。 |
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+ | == その他 == |
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+ | 劇中、エメット・ブラウン博士とクララ・クレイトンが[[ハーバート・ジョージ・ウェルズ]]の[[タイム・マシン (小説)|タイム・マシン]]について語り合うシーンがあるが、実際にこの小説が発表されたのは1895年であり、劇中で描かれる世界(1885年)の10年後である。 |
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+ | |||
⚫ | |||
+ | 2014年にアメリカで製作・公開された、[[セス・マクファーレン]]監督『[[荒野はつらいよ 〜アリゾナより愛をこめて〜]]』の劇中において、小屋の中で[[デロリアン (タイムマシン)|デロリアン]]を整備している[[バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの登場人物|ドク・ブラウン]]が主人公によって見つかる、というシーンが登場する<ref>本作でもドク・ブラウンを演じた[[クリストファー・ロイド]]によるカメオ出演である。また、整備の様子を見られた際に1作目と同様に「気象実験」と誤魔化すシーンがある。</ref>。但し、本作が1885年を舞台にしているのに対し、「荒野はつらいよ」は1882年が舞台であるため、本作より3年早く、年代設定に誤差が生じている。 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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{{Reflist}} |
{{Reflist}} |
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+ | |||
== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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+ | * {{Kinejun title|7237|バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3}} |
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+ | * {{Movie Walker|mv7222|バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3}} |
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+ | * {{Eigacom title|47967|バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3}} |
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{{BTTF}} |
{{BTTF}} |
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+ | {{ロバート・ゼメキス監督作品}} |
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+ | {{Normdaten}} |
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{{DEFAULTSORT:はつくとうさふゆうちやあはあと3}} |
{{DEFAULTSORT:はつくとうさふゆうちやあはあと3}} |
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+ | [[カテゴリ:バック・トゥ・ザ・フューチャー|*3]] |
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+ | [[Category:1990年の映画]] |
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+ | [[Category:アンブリン・エンターテインメントの作品]] |
||
− | [[it:Ritorno al futuro - Parte III]] |
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+ | [[Category:アメリカ合衆国の西部劇映画]] |
||
− | [[pt:Back to the Future III]] |
||
+ | [[Category:ジュール・ヴェルヌの小説を題材とした作品]] |
||
− | [[zh:回到未來III]] |
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⚫ | |||
[[Category:映画作品]] |
[[Category:映画作品]] |
2018年4月13日 (金) 01:57時点における最新版
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3 | |
---|---|
Back to the Future Part III | |
監督 | ロバート・ゼメキス |
脚本 |
ロバート・ゼメキス ボブ・ゲイル |
製作 |
ボブ・ゲイル ニール・カントン |
製作総指揮 |
スティーヴン・スピルバーグ フランク・マーシャル キャスリーン・ケネディ |
出演者 |
マイケル・J・フォックス クリストファー・ロイド |
音楽 | アラン・シルヴェストリ |
主題歌 | ZZトップ「Doubleback」 |
撮影 | ディーン・カンディ |
編集 | アーサー・シュミット |
配給 |
ユニバーサル映画 UIP |
公開 |
1990年5月25日 1990年7月6日 |
上映時間 | 118分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $40,000,000[1] |
興行収入 |
[[image:テンプレート:Country flag alias World|border|25x20px|テンプレート:Country alias Worldの旗]] $244,527,583[1] $87,727,583[1] 82億円[2] |
前作 | バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2 |
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(Back to the Future Part III)は、1990年のアメリカ映画で、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の続編。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ3部作の3番目で完結編にあたる。SF映画。
あらすじ[]
前作のラストシーンで、タイムマシンのデロリアンが飛行中落雷に打たれ、ドクは1885年に飛ばされてしまった。しかし、そのドクがマーティに送られるように手配していた手紙の指示通り、マーティはPART1のラストで別れたばかりの1955年のドクと再会。1985年に帰るために鉱山に封印されたデロリアンを掘り起こす。だが、マーティ(正確にはコペルニクスというドクの犬)は鉱山付近の墓地で“エメット・ブラウン”の名が彫られた墓石を偶然発見し、手紙を書いた約一週間後に、ドクがビフの祖先であるビュフォード・タネンに銃殺されるのを知ってしまう。
ドクを救う為、マーティは1955年のドクの協力の下、修理したデロリアンで1885年へとタイムトラベルする。しかしタイムトラベルした直後、インディアン[3]の大群に遭遇し熊にも襲われ、坂から転げ落ちて気絶してしまう。そこで自分の祖先にあたるシェイマスとその妻のマギーに助けられ、彼らの協力でヒルバレーにたどり着いたマーティだったが、不運にもビュフォード・タネンに出くわしてしまった。彼に因縁をつけられたマーティは危うく殺されそうになるが、間一髪のところでドクに助けられ、再会を果たす。
しかし肝心のデロリアンは自走不能になっていた。様々な方法を試した末、最終的に蒸気機関車でデロリアンを押して走らせる作戦を考える。だがドクは峡谷に転落して死ぬはずだった女性、クララ・クレイトンを助けた挙げ句、恋に落ちてしまう。マーティもドクを狙うビュフォードを阻止しようとするが、ビュフォードの挑発に乗ってしまい決闘する羽目になる。
キャスト[]
詳細はバック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの登場人物を参照
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
---|---|---|---|---|
ソフト版 | テレビ朝日版 | BSジャパン版 | ||
マーティ・マクフライ (Marty McFly) | マイケル・J・フォックス | 山寺宏一 | 三ツ矢雄二 | 宮川一朗太 |
シェイマス・マクフライ (Seamus McFly) | ||||
エメット・ブラウン博士 (ドク) (Dr. Emmett "Doc" L. Brown) | クリストファー・ロイド | 青野武 | 穂積隆信 | 磯部勉 |
ビュフォード・“マッド・ドッグ”・タネン (Buford "Mad Dog" Tannen) | トーマス・F・ウィルソン | 谷口節 | 玄田哲章 | 斎藤志郎 |
ビフ・タネン (Biff Tannen) | ||||
クララ・クレイトン (Clara Clayton) | メアリー・スティーンバージェン | 吉田理保子 | 池田昌子 | 岩本裕美子 |
マギー・マクフライ (Maggie McFly) | リー・トンプソン | 佐々木優子 | 高島雅羅 | 日野由利加 |
ロレイン・マクフライ (Lorraine McFly) | ||||
ジェニファー・パーカー (Jennifer Parker) | エリザベス・シュー | 勝生真沙子 | かないみか | 岡寛恵 |
ストリックランド保安官 (Chief Marshal James Strickland) | ジェームズ・トールカン | 大木民夫 | 池田勝 | 青山穣 |
チェスター (バーテンダー) (Chester the Bartender) | マット・クラーク | 城山堅 | 宮田光 | 山野史人 |
酒場の老人#1 | パット・バトラム | 藤城裕士 | 石井敏郎 | 菅原正志 |
酒場の老人#2 | ハリー・ケリー・ジュニア | 小林修 | 北川米彦 | 牛山茂 |
酒場の老人#3 | ダブ・テイラー | 塩沢兼人 | あずさ欣平 | 辻村真人 |
ビュフォードのギャング仲間#1 | クリストファー・ワイン | 二又一成 | 星野充昭 | 伊東健人 |
ビュフォードのギャング仲間#2 | ショーン・サリバン | 古田信幸 | 大塚芳忠 | 村田太志 |
ビュフォードのギャング仲間#3 | マイク・ワトソン | 小野健一 | 中村章吾 | 野沢聡 |
ヒューバート町長 (Mayor Hubert) | ヒュー・ギリン | 増岡弘 | 島香裕 | 糸博 |
運転士 | ビル・マッキニー | 檀臣幸 | 小山力也 | 石波義人 |
コルト銃のセールスマン | バートン・ギリアム | 山口智充 | 高宮俊介 | 堀之紀 |
有刺鉄線のセールスマン | リチャード・ダイサート | 内田稔 | 小関一 | 北川勝博 |
葬儀屋 | マーヴィン・J・マッキンタイア | 伊藤健太郎 | 筈見純 | 仲野裕 |
ストリックランドの息子 | ケイレブ・ヘンリー | 竹村叔子 | 土井美加 | 深見梨加 |
ストリックランドの副官 | ドノヴァン・スコット | 安崎務 | 亀井三郎 | 福田信昭 |
ダグラス・J・ニードルズ (Douglas J. Needles) | フリー | 仲木隆司 | 市川治 | 小林恭治 |
ジョージ・マクフライ (George McFly) | ジェフリー・ウェイスマン | 富山敬 | 古川登志夫 | 加瀬康之 |
リンダ・マクフライ (Linda McFly) | ウェンディ・ジョー・スパーバー | 亀井芳子 | 野一祐子 | 冠野智美 |
デイヴィッド・マクフライ (David McFly) | マーク・マクルーア | 屋良有作 | 幹本雄之 | 佐藤せつじ |
- ソフト版日本語吹替 - VHS・LD・DVD・BDに収録。
- 演出 - 伊達康将、翻訳 - 島伸三、制作 - 東北新社
- テレビ朝日版日本語吹替 - 初回放送1993年10月10日21:02-23:19『日曜洋画劇場』。※「テレビ朝日開局35周年特別企画」として放送。
- 演出 - 左近允洋、翻訳 - たかしまちせこ、選曲 - 猪飼和彦、効果 - VOX、調整 - 高橋久義/飯塚秀保、プロデューサー - 圓井一夫、解説 - 淀川長治、制作 - グロービジョン
- BSジャパン版 - 初回放送2016年(平成26年)8月8日19:50-21:54『シネマクラッシュ金曜名画座』。
- 演出 - 向山宏志、翻訳 - たかしまちせこ、効果 - VOX、調整 - 高橋久義、スタジオ - コスモスタジオ、制作担当 - 小嶋尚志/細谷美樹/富田定男(コスモプロモーション)、プロデューサー補 - 小林三紀子、プロデューサー - 大塚恭司/嵓淵有子(BSジャパン)、日本語版制作 - コスモプロモーション
- BSジャパンは一度だけ独自製作の吹替版を放送している。他の声優は入れ替えの中、マーティだけは宮原一朗太が続投した。
- 2008年12月19日、ユニバーサルの「思い出の復刻版DVD」シリーズの第一弾として、テレビ朝日版および日本テレビ版の吹き替えが収録されたDVDが発売された。放送用VTRそのまま、ディスクは片面二層で、一層目に日曜洋画劇場版、二層目に金曜ロードショー版。
- 2010年に発売されたBlu-ray Discには、ソフト版とテレビ朝日版が収録されている。
スタッフ[]
- 監督:ロバート・ゼメキス
- 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ
- 製作:ボブ・ゲイル、ニール・カントン
- 脚本:ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル
- 音楽:アラン・シルヴェストリ
- 撮影:ディーン・カンディ
- SFX:ILM
作品解説[]
本作はユニバーサル設立75周年記念作品[4]であり、ユニバーサルの歴代ロゴが4バージョン流れる(「チャイルド・プレイ2」など、1990年の作品全てに言えることである)。このロゴは当初、シリーズの整合性を図るために旧ロゴを使用する予定であったが、ユニバーサルの希望で新ロゴになった。
マイケル・J・フォックスはこの映画の撮影中にパーキンソン病の兆候が現れ、後に発病した事を自身の著書で告白している。
音楽[]
ZZトップが主題歌「Doubleback」を提供し本編にも登場(1885年のフェスティバル会場のバンドマン役。ダンスのシーンで「オクラホマミキサー」、「いとしのクレメンタイン」を演奏する他、お馴染みのギター回しも披露)しているが、これはこの作品の大ファンである彼らの意向による。しかし、本作のサウンドトラック盤には、この主題歌は契約会社の問題の関係でオリジナル・バージョンが収録されておらず、代わりに劇中でも流れている、カントリー調にアレンジされたアコースティック・バージョン(インストゥルメンタル)が収録されている。
フェスティバルのシーン(時計台のカウントダウン後)で演奏されている曲は1876年に作られた自由の喊声(Battle Cry of Freedom)である。
配役[]
酒場でポーカーに興じる老人3人組(クレジット表記は、「サルーン・オールドタイマーズ」)に「黄色いリボン」のハリー・ケリー・ジュニア、「ダンディ少佐」のダブ・テーラー、パット・バトラム(出演作不明)、酒場のバーテンダー役に「ミネソタ大強盗団」のマット・クラーク、終盤でマーティとドクが強奪する機関車の機関士役に「アウトロー」のビル・マッキニーと、往年の西部劇映画で実際に活躍していた俳優を、尊敬の念を込めてそれぞれ起用している。
オマージュ[]
ビュフォード・タネン(ビフ・タネンの曽祖父)との対決においてマーティがポンチョの下に鉄板を仕込むシーンは、クリント・イーストウッド主演『荒野の用心棒』のオマージュである。この他にも、鏡に映った自分に銃を向けて「You Talkin' To Me?(俺に言ってるのか?)」と挑発するシーンは『タクシー・ドライバー』の有名シーンのパロディであり、同シーンでは他にも『ダーティーハリー』の「Go ahead. Make my day.(やれよ。楽しませてくれ)」というセリフも引用している。デロリアンで1885年にタイムスリップした直後、インディアンに追われ、騎兵隊に遭遇する場面は『駅馬車』のパロディとみられる。日本語翻訳ではドクの子供らの名前がジュールスとバーンになっているが、元はJulesとVerne。空想科学小説の祖、ジュール・ベルヌに因んでいる。
小説版との相違[]
映画版では出てこないが、小説版では、マクフライ農場で世話になったマーティが夕食後に用を足したくなり、シェイマスに「バスルームを使わせてもらえないか」と尋ねるが、「何を言ってるのかさっぱりわからない」と言われる。また、マーティは早くドクに会いたい為にシェイマス夫妻にお礼を言ってその日の晩のうちにマクフライ農場を立ち去ろうとするが、シェイマスに「こんな遅い時間に町に行こうなんて考えないほうがいい。夜盗や動物に襲われて危険だ」と窘められ、結局納屋で一晩過ごし、翌朝、町に続く線路の所まで送ってもらうことになる。その際、マーティはシェイマスから帽子を貰っている。
映画版では未公開シーンとなっている(DVDに収録)が、終盤のタネンとの決闘の直前、ストリックランド保安官はタネンに撃ち殺される。そのため、容疑が「パインシティーの駅馬車強奪」ではなく「ストリックランド保安官殺害」となっている。ストリックランド保安官が決闘後の逮捕シーンに出てこないのは、そのためである。
ビュフォード・タネンとの決闘に勝利したマーティにコルト・ピースメーカーのガンベルトを渡しに来る少年は、映画版ではすぐに立ち去るだけだが、小説版ではマーティがポンチョの下に仕込んだ即席防弾チョッキに興味を示し、周りの大人から「あっちへ行きな、D.W.」、「グリフィスの坊主を押さえようったって誰も止められやしないさ」と言われており、後の映画監督・D・W・グリフィスであると思わせる記述がある。
その他[]
劇中、エメット・ブラウン博士とクララ・クレイトンがハーバート・ジョージ・ウェルズのタイム・マシンについて語り合うシーンがあるが、実際にこの小説が発表されたのは1895年であり、劇中で描かれる世界(1885年)の10年後である。
トリビア[]
2014年にアメリカで製作・公開された、セス・マクファーレン監督『荒野はつらいよ 〜アリゾナより愛をこめて〜』の劇中において、小屋の中でデロリアンを整備しているドク・ブラウンが主人公によって見つかる、というシーンが登場する[5]。但し、本作が1885年を舞台にしているのに対し、「荒野はつらいよ」は1882年が舞台であるため、本作より3年早く、年代設定に誤差が生じている。
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ DVD版の原語の音声及び日本語吹き替え音声ともに『インディアン』と発言している。ただし同じDVDでの日本語字幕では『ネイティブ・アメリカン』と表記されている。
- ↑ 1915年のユニバーサル・シティ・スタジオ開設からこの年で75周年を迎えたが、実質的なユニバーサル・ピクチャーズの創立年は1912年である。
「ユニバーサル・ピクチャーズ#沿革」も参照
- ↑ 本作でもドク・ブラウンを演じたクリストファー・ロイドによるカメオ出演である。また、整備の様子を見られた際に1作目と同様に「気象実験」と誤魔化すシーンがある。
外部リンク[]
- テンプレート:Allcinema title
- テンプレート:Kinejun title
- テンプレート:Movie Walker
- テンプレート:Eigacom title
- テンプレート:Amg movie
- テンプレート:IMDb title
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テンプレート:ロバート・ゼメキス監督作品 テンプレート:Normdaten