バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3 | |
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Back to the Future Part III | |
監督 | ロバート・ゼメキス |
脚本 |
ロバート・ゼメキス ボブ・ゲイル |
製作 |
ボブ・ゲイル ニール・カントン |
製作総指揮 |
スティーブン・スピルバーグ フランク・マーシャル キャスリーン・ケネディ |
出演者 |
マイケル・J・フォックス クリストファー・ロイド |
音楽 | アラン・シルヴェストリ |
撮影 | ディーン・カンディ |
配給 | ユニバーサル映画 |
公開 |
1990年5月25日 1990年7月6日 [[image:テンプレート:Country flag alias Japan|border|25x20px|テンプレート:Country alias Japanの旗]] |
上映時間 | 118分 |
製作国 | アメリカ |
言語 | 英語 |
製作費 | $40,000,000 |
興行収入 | $82,990,725 |
前作 | バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2 |
allcinema | |
キネマ旬報 | |
IMDb | |
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』 (Back to the Future Part III) は、1990年のアメリカ映画で、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の続編。3部作の3番目で完結編にあたる。SF映画。
あらすじ
1885年に飛ばされたドクから送られた手紙の指示通り、マーティは1955年のPART1のラストで別れたばかりのドクと再会し、1985年に帰るために鉱山に封印されたタイムマシンのデロリアンを掘り起こす。しかし、マーティは鉱山付近の墓地で“エメット・ブラウン”の名が彫られた墓石を偶然発見し、手紙を書いた一週間後にドクが銃殺されるのを知る。
ドクを救う為、マーティは1955年のドクの協力の下、1885年へとタイムトラベルする。無事ドクと再会したマーティだが、デロリアンの燃料タンクに穴が開いて帰れなくなったうえに、ドクを銃殺するはずだったビュフォードに恨まれ決闘することになる。また、ドクは峡谷に転落して死ぬはずだった女性、クララ・クレイトンを助けてしまった挙げ句、恋に落ちてしまう。
スタッフ
- 監督:ロバート・ゼメキス
- 製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ
- 製作:ボブ・ゲイル、ニール・カントン
- 脚本:ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル
- 音楽:アラン・シルヴェストリ
- 撮影:ディーン・カンディ
キャスト
詳細はバック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの登場人物を参照
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
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ソフト版 | テレビ朝日版 | 日本テレビ版 | ||
マーティ・マクフライ (Marty McFly)、シェイマス・マクフライ (Seamus McFly) | マイケル・J・フォックス | 山寺宏一 | 三ツ矢雄二 | |
エメット・ブラウン博士(ドク)(Dr. Emmett "Doc" L. Brown) | クリストファー・ロイド | 青野武 | 穂積隆信 | 磯部勉 |
ビュフォード・“マッド・ドッグ”タネン (Buford "Mad Dog" Tannen)、ビフ・タネン (Biff Tannen) | トーマス・F・ウィルソン | 谷口節 | 玄田哲章 | 斎藤志郎 |
クララ・クレイトン (Clara Clayton) | メアリー・スティーンバージェン | 吉田理保子 | 池田昌子 | 藤田淑子 |
マギー・マクフライ (Maggie McFly)、ロレイン・マクフライ (Lorraine McFly) | リー・トンプソン | 佐々木優子 | 高島雅羅 | 日野由利加 |
ジェニファー・パーカー (Jennifer Parker) | エリザベス・シュー | 勝生真沙子 | 佐々木優子 | 岡寛恵 |
※ソフト版はビデオ・LDおよびDVDに収録
- 日本テレビは一度だけ(2001年3月16日)独自製作の吹き替え版を放送している。他の声優は入替の中、マーティだけは三ツ矢雄二が行っていた。
- 2008年12月19日にユニバーサルの「思い出の復刻版DVD」シリーズの第一弾としてテレビ朝日版および日本テレビ版の吹き替え(放送用VTRそのまま、ディスクは片面二層で、一層目に日曜洋画劇場版、二層目に金曜ロードショー版)が収録されたDVDが発売。
トリビア
テンプレート:雑多な内容の箇条書き
- 今作はユニバーサル設立75周年記念作品であり、ユニバーサルのロゴが4バージョン流れる。
- ZZトップが主題歌「Doubleback」を提供し本編にも登場(1885年のフェスティバル会場のバンドマン役。お馴染みのギター回しも披露)しているが、これはこの作品の大ファンである彼らの意向による。しかし、本作のサウンドトラック盤には、この主題歌は契約会社の問題の関係でオリジナル・バージョンが収録されておらず、代わりに劇中でも流れている、カントリー調にアレンジされたアコースティック・バージョン(インストゥルメンタル)が収録されている。
- なお、この作品および前作ラストの予告編で使用されているメインテーマの西部風アレンジは日本の冒険バラエティ番組などでも度々使用されている人気曲の一つである。
- 鉱山からデロリアンを掘り起こし、部品を点検している最中、壊れた機器を見てドクが「日本製だ(だからダメなんだ)」と言ったところ、マーティが「日本製は最高さ」と言い、ドクは「信じられない」と返している。これは、1955年と1985年とでは、日本製品の質(イメージ)が大きく異なることを意味している。偶然にも本作が公開された1990年は配給会社ユニバーサル・ピクチャーズが松下電器産業(現・パナソニック)に買収された年である(前作でもマーティの上司が日本人であった)。
- ビュフォード・タネン(ビフ・タネンの曽祖父)との対決においてマーティがポンチョの下に鉄板を仕込むシーンは、クリント・イーストウッド主演『荒野の用心棒』のオマージュである。この他にも、鏡に向かって『ダーティーハリー』の有名なセリフ「Go ahead. Make my day.(やれよ。楽しませてくれ)」を口にするシーンがある。デロリアンで1885年にタイムスリップした直後、インディアンに追われ、騎兵隊に遭遇する場面は『駅馬車』、鏡に映った自分に銃を向けて挑発する行為自体は『タクシー・ドライバー』のパロディとみられる。
- 1885年に登場している「フリスビー・パイ・カンパニー」のフリスビーは実在したものである。なお、実際にもこのフリスビーを投げて遊ぶようになったということから、現在のようなスタイルへ変わっていったと考えられている。ただし、実際に現在のようなスタイルのディスクが考案され始めるのは1940年代後半からである。
- フェスティバルの会場で、時計台を背にマーティとドクが並んで記念写真を撮ってもらうが、その際二人に向かってフラッシュを焚く写真屋を演じているのは、撮影スタッフのディーン・カンディである。
- マーティが1885年へ行く前の1985年では「クレイトン峡谷」となっていた峡谷が、マーティが帰ってきた後の1985年では「イーストウッド峡谷」となっている。元々は「ショナシュ峡谷」と名付けられていたこの峡谷に落ちる筈だったクララ・クレイトンがドクによって助けられ、かわりに「イーストウッド」と名乗っていたマーティが消えていった峡谷、という事で名前が変わったのである。
- 本編終盤で、1985年に帰ったマーティにカーレースをもちかけた悪友ニードルスの役を演じているのは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストのフリーである。フリーは前作のパート2にも、2015年のニードルス役で出演している。
- 本作では最終的にドクとクララが結婚しているが、異なる時代の人間同士として90歳以上も年が離れた夫婦という事になる。また、ジュールとベルヌという子供の名前は、二人が敬愛するSF小説の父ジュール・ヴェルヌをそれぞれ与えたものである。
- マイケル・J・フォックスはこの映画の撮影中にパーキンソン病の兆候が現れ、後に発病した事を自身の著書で告白している。
- 酒場でポーカーに興じる老人3人組とバーテンダーには、「黄色いリボン」等往年の西部劇映画で実際に活躍していた俳優を、尊敬の念を込めて起用している。
小説版との相違
- 映画版では出てこないが、小説版では、シェイマスに線路の所まで送ってもらい、帽子を貰うシーンがある。
- 映画版では未公開シーンとなっている(DVDに収録)が、終盤のタネンとの決闘の直前、ストリックランド保安官は、タネンに撃ち殺される。そのため、容疑が「パインシティーの駅馬車強奪」ではなく、「ストリックランド保安官殺害」となっている。ストリックランド保安官が決闘後の逮捕シーンに出てこないのはそのためである。
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